書物以外の資料

形態的に書物としては扱われませんが、書物に近接した所に位置する一群の資料があります。ここでは、それらの例を展示します。

古筆切

菅原道真集断簡

菅原道真集断簡

古筆切こひつぎれ

古写本の一部を、鑑賞などのために切り取ったものです。手鑑に貼ったり、掛軸に仕立てることもありますが、ここでは切ったままの形のものを展示します。

短冊

正徹短冊

正徹短冊

短冊たんざく

和歌や連歌・俳諧の発句などを書くための、細長い紙です。鎌倉末期頃に現れ、現在でも広く使われています。

掛軸

春日懐紙

春日懐紙

掛軸かけじく

絵や字などを壁に掛けて鑑賞するために考案されたものです。古筆切や一枚物は、しばしば掛軸に仕立てられます。

一枚物

秋里家譜

秋里家譜

一枚物いちまいもの

書状・文書や小型の地図など、紙一枚程度の、比較的小さいものを言います。印刷されたものは一枚刷りと呼ばれます。

畳み物

富士見十三州輿地全図

富士見十三州輿地全図

畳み物たたみもの

比較的大きく、最初から畳んで収納することを前提に作られたもので、大判の地図などがこれに当たります。しばしば、畳んだ時に表に出る部分に表紙が付けられています。