書き入れ・付箋・貼り紙

読者が、注記や覚書などを本に直接書き込んだり、別紙に書いて貼り付けることがあり、前者を書き入れ、後者を付箋または貼り紙と言います。

書き入れ

源氏物語(伊予切)

源氏物語(伊予切)

書き入れかきいれ

漢文に訓点を付けたり、行間や欄外などに注釈・補記・覚書などを書き込んだものです。当該の本に固有のもののほか、親本や別の本から書き写すこともあります。なお巻子本や折本の紙背に書かれたものは、特に裏書と言います。

裏書

表白御草

表白御草

裏書うらがき

巻子本・折本などにおいて、裏面(紙背)に記入された注釈や補記の類。原則として、対象となる言葉や記事の裏の位置に書かれる。

付箋・貼り紙

今鏡、徒然草諸抄大成

今鏡、徒然草諸抄大成

付箋ふせん貼り紙はりがみ

内容は書き入れや裏書と同様ですが、直接本に書くのではなく、別の紙片に書いて貼り付けるものです。