附属品

和書は、それを保護するための袋や帙、箱などに納められることがあります。ここでは、それらの和書に附属する物品について解説します。

包み紙

新古今和歌集

新古今和歌集

包み紙つつみがみ

一点の本を包むほか、関連のある複数の本を一枚の紙で包んでまとめておくこともあります。この場合は、保護とともに整理機能も持っていると言えます。

文鳳山水遺稿

文鳳山水遺稿

ふくろ

本を入れる筒状の紙。特に江戸中期以降の版本で、表面に書名・著者名・版元名などを刷った袋に入れて販売することがありました。

玉石童子訓

玉石童子訓

ちつ

本を厚紙等でくるんで保護するものです。江戸時代までは、主に紙帙が用いられました。現在では布張りの帙が一般的です。

源氏物語の箱

源氏物語の箱

はこ

桐や杉などの木箱が一般的で、漆を塗った塗り箱も多く用いられます。関連する複数の本を一つの箱に納めておく場合は、保護とともに整理機能も持っています。