和書の書型
和書のうち冊子本には、一定の規格による大きさで作られているものがあります。ここでは、写本・版本それぞれの規格型の例と、規格外の例について説明します。
規格型-写本-
冊子本の写本は、必ずしも規格に沿って作られていないことも多いのですが、次の四半本や六半本は、規格型の例にあげることができます。
規格型 -大本版本-
冊子本の版本において、美濃紙の全紙を基本にしたものを大本系と呼びます。
規格型 -大本版本-
書籍目録_作者付大意
美濃三つ切本
大本を長辺で三等分した大きさの、横長の本。
規格型 -半紙本版本-
冊子本の版本において、半紙の全紙を基本にしたものを半紙本系と呼びます。
規格型 -半紙本版本-
素人庖丁
半紙三つ切本
半紙本を長辺で三等分した大きさの、横長の本。
規格外
冊子本の写本・版本とも、規格に当てはまらない大きさの本がしばしばありますが、そのうち特徴的なものを示します。