創立40周年 特別展示「鴨長明とその時代 方丈記800年記念」
会 期:平成24年5月25日(金)~6月23日(土)
休室日:日曜・月曜
開催時間:午前10時~午後4時30分※入場は午後4時まで
場 所:国文学研究資料館1階展示室
入場無料
後援:中世文学会、東京新聞
展示のみどころ
平成24(2012)年は鴨長明が『方丈記』を執筆して800年を記念する年です。長明は平安時代から鎌倉時代へ、貴族から武士へと転換する激動の時代を生き抜いた文人で、都から少し離れた日野という土地に方丈の庵を結び、そこで世の中の変動を客観的に眺めて、人はいかに生きるべきかを叙述しました。それが『方丈記』です。「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」ではじまるこの作品は、古典の教科書にも載せられることから、一度は目にしたことがあるでしょう。長明は歌人としても著名で、『新古今和歌集』に和歌が選ばれ、『無名抄』という歌論も書いています。また、『発心集』という説話集を編むなど、多彩な文芸活動を行いました。
国文学研究資料館では『方丈記』800年を記念して、「鴨長明とその時代」をテーマに特別展示を行います。『方丈記』を中心に長明に関する文物約50点を展示し、長明の人間像と生き方にせまります。この展示を通して、激動の時代をいかに生きるかのヒントを得られたら幸いです。
主な展示資料
伝松花堂昭乗筆「先賢図押絵貼屏風」 個人蔵(八幡市立松花堂美術館寄託)
「方丈記」 財団法人前田育徳会 尊経閣文庫蔵
「鴨長明座像」 法界寺蔵
「嵯峨本 方丈記」 当館蔵
「方丈記」 当館蔵(川瀬一馬旧蔵)
「発心集」 個人蔵(国文学研究資料館寄託 山鹿積徳堂文庫)
堀田善衞「方丈記私記」自筆原稿 県立神奈川近代文学館蔵
ギャラリートーク
期間中、以下の日程でいずれも13:00~13:45(1回目)、15:30~16:15(2回目)に開催します。
※終了時間は予定です。
6月9日(土)、6月16日(土)、6月23日(土)
場所:国文学研究資料館 展示室
展示替えについて
一部の作品は、文化財保護のため展示替えを行っております。
展示期間の詳細は、出品目録をご覧ください。