大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国文学研究資料館

国文研の活動

共同研究

 50年余にわたる調査収集事業と、大規模学術フロンティア促進事業「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(2014~2023年度)等で集積してきた、日本文学とその関連領域の各種資料(古典籍・デジタルデータ・マイクロフィルム・紙焼写真など)を主たる研究資源として、多様な日本文学研究のいっそうの推進と発展のために、以下の共同研究を実施しています。
 共同研究は大学共同利用機関の根幹をなす最も重要なものであり、公募要領の策定・審議採択・進捗管理を、共同研究委員会(外部委員7名および館内教員6名の都合13名によって構成)が担当しています。
 法人第4期(2022~2027年度)は「特定研究」のもとに3種(「近代」「地域資料」「国際」)計7件の共同研究を立てるとともに、「課題」として国文研が所蔵する各種コレクションの基礎的研究を計画的に配置するなど、これまで以上の充実を図っています。
 公募・非公募を問わず、いずれの共同研究においても、研究組織における若手研究者比率に留意し、共同研究を展開してゆく中で次世代の研究者を育成することにも配慮します。また、館外者が研究代表者を務める共同研究には必ず「館内担当者」を宛て、共同研究がスムーズに進行するようサポートしています。

▼基幹研究 ▼特定研究 ▼公募情報


お知らせ
 ●2025(令和7)年4月から開始する共同研究の公募情報を公開しました。
 ・2025(令和7)年度共同研究の公募について

基幹研究

「基幹研究」は、日本文学とその関連領域の基礎基盤となる共同研究です。館内教員が研究代表者を務め、非公募で研究分担者を組織しています。

  • 国文学研究資料館所蔵貴重書の基礎的研究
    研究代表者:齋藤 真麻理(当館教授)・中西 智子(当館・准教授)(研究期間:2022年度~2027年度)
  • アーカイブズ社会の基盤創発に関する基礎的研究
    研究代表者:太田 尚宏(当館准教授)(研究期間:2022年度~2027年度)
  • 十九世紀地域文化拠点の総合的研究─廣瀬家の文事とネットワーク─
    研究代表者:入口 敦志(当館教授)(研究期間:2024年度~2027年度)

特定研究

「特定研究」は、個別特定の研究課題に取り組む共同研究です。

【共同研究(一般) 公募】
 当館が集積してきた各種資料(古典籍・デジタルデータ・マイクロフィルム・紙焼写真など)を主たる研究資源として推進する共同研究です。

  • 和漢比較文学研究の形成・展開と依拠本文の変容との相関性についての基礎的研究
    研究代表者:笹川 勲(國學院大學・非常勤講師)(研究期間:2022年度~2024年度)
  • 万葉集平仮名傍訓本の総合的研究
    研究代表者:新沢 典子(鶴見大学・教授)(研究期間:2023年度~2025年度)
  • 一関藩田村家を中心とした近世前期公武文化圏に関する地域連携的研究
    研究代表者:大山 和哉(同志社大学・助教)(研究期間:2024年度~2027年度)

  • 【共同研究(課題) 公募】
     当館が所蔵する特定のコレクション(寄託資料を含む)のもとに、個別研究を行う研究分担者を公募し、個々人がその交流を通してさまざまな知見を獲得するとともに、関係文献の解題作成と公開を研究成果の一つとする共同研究です。

    • 国文学研究資料館松野陽一文庫の基礎的研究
      研究代表者:舘野 文昭(埼玉大学・准教授)(研究期間:2022年度~2024年度)
    • 国文学研究資料館碧洋臼田甚五郎文庫の基礎的研究
      研究代表者:久保木 秀夫(日本大学・教授)(研究期間:2023年度~2025年度)
    • 国文学研究資料館北野克旧蔵書画の基礎的研究
      研究代表者:合山 林太郎(慶應義塾大学・教授)(研究期間:2024年度~2026年度)

    【共同研究(近代)】
     近代文学に関する共同研究です。館内教員が研究代表者を務め、非公募で研究分担者を組織しています。

    • 近代文学における文例集・実作・文学読者層の相関の研究
      研究代表者:多田 蔵人(当館准教授)(研究期間:2022年度~2024年度)

    【共同研究(地域資料)】
     全国にわたる当館の調査収集先の中から5か所を選定し、当該文庫に精通した研究代表者が、調査収集事業を担ってきた各地域の地域資料専門部会委員(旧国文学文献資料調査員)を中心に非公募で研究分担者を組織して行う共同研究です。研究資源の重要性を各地域でも共有していただくために、毎年度「○○文庫セミナー」を開催することを要件としています。

    • 東北大学狩野文庫の研究
      研究代表者:佐倉 由泰(東北大学・教授)(研究期間:2022年度~2024年度)
    • 京都市歴史資料館寄託山本家所蔵資料など賀茂両社および社家伝来の古典籍資料に関する研究
      研究代表者:小林 一彦(京都産業大学・教授)(研究期間:2022年度~2024年度)
    • 相愛大学「春曙文庫」に関する研究―書物と人
      研究代表者:千葉 真也(相愛大学・教授)(研究期間:2022年度~2024年度)
    • 正宗文庫の研究
      研究代表者:川崎 剛志(就実大学・教授)(研究期間:2022年度~2024年度)
    • 中川文庫(祐徳稲荷神社)の総合的研究
      研究代表者:村上 義明(熊本学園大学・准教授)(研究期間:2022年度~2024年度)

    【共同研究(国際)】
     在外古典籍の調査研究とともに、それに基づいた国際共同研究を進めます。館内教員が研究代表者を務め、非公募で研究分担者を組織しています。

    • ハワイ大学ならびにホノルル美術館所蔵古典籍の調査研究
      研究代表者:神作 研一(当館教授)(研究期間:2022年度~2024年度)

    共同研究の公募情報

    これまでに実施した共同研究

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