大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国文学研究資料館

2018/2/12

【上級編】くずし字を読んで、何の本か当ててみましょう

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【4.上級編解答】

春はあけぼ(本)の。やう/\し(志)ろくなりゆく山ぎは(八)、
す(春)こしあ(阿)かりて、むらさきだ(多)ちた(多)る雲の(能)ほ(本)そ
くた(多)なびきた(多)る。夏は(八)よる。月のころは(八)さら
なり。やみ(三)もなを。ほた(多)るとびちが(可)ひた(多)る。雨
などのふるさへおか(可)し。秋は(盤)ゆふぐれ。夕日は(者)な
やか(可)にさして、山ぎは(八)いとちか(可)くなりた(多)るに、
か(可)らす(春)のねどころへゆくとて、三つ四つ、ふた(多)つ
などとびゆくさへあは(者)れなり。まひて、か(可)り
などの(能)つらねた(多)るが、いとちいさくみ(三)ゆる、いと(登)おか(可)し。日入は(者)てゝ、風のをと、むしのね(年)など

答えは、清少納言(せいしょうなごん)『枕(まくらの)草子(そうし)』の冒頭部分です。
※現代と違う字母のみ示しました。
※濁点・句読点は原文には振られていませんが、読みやすいように付けました。
※使用した画像は、国文学研究資料館蔵(サ5―23―1~7)「清少納言枕双紙」です。

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