宗祇連歌 (そうぎれんが)
2010/3/ 1
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【解題】
巻子本 1幅。25.1×105.0cm
室町時代末期写[当館請求記号 99-22]
「春しつかなる玉たれのまへ/おき出て朝露みれは霞む野に」以下30組の付句を収める。末に「宗祇(花押)/財部殿進之候」と署名・宛所がある。連歌師宗祇(1421~1502)の作か、但し所載句いずれも他の宗祇句集に見えない。また宗祇自筆との伝えもあるが、信じがたい。宛所の「財部殿」も未詳であるが、同時代人に大内政弘の被官財部三郎左衛門尉俊賀がおり、文明13年(1481)2月、俊賀の催した「何路百韻」に宗祇も参加しているので、その候補に擬し得る。