国内外に所蔵されている日本文学及び関連資料の専門的な調査研究と、撮影及び原本による収集を行い、得られた所在・書誌情報を整理・保存し、日本文学及び関連分野の研究基盤を整備しています。また、これらを様々な方法で国内外の利用者に提供するとともに、展示・講演会等を通じて社会への還元を行っています。
日本文学及び関連資料の調査
全国の大学等に所属する研究者と連携し、日本文学及び関連する原典資料(写本・版本等)を所蔵する機関(図書館・文庫・社寺等)に赴いて、書誌的事項を中心とした調査・研究を行っています。記録された調査カードは、撮影による収集や各種目録作成などの、諸事業に活用されています。また蓄積された過去40余年間における調査カードはのべ43万点にのぼり、それ自体が貴重な文化情報であり、カードの電子化を行い、「日本古典資料調査記録データベース」として、書誌データ及び調査カードの画像をインターネットで公開しています。
調査の成果の一部として、『調査研究報告』を毎年刊行しています。また、随時日本文学関連資料の目録、寄託・寄贈資料の目録・解題等を編集し発行しています。
日本文学及び関連資料の収集と公開
こうした調査と併行して、全国の図書館・文庫等に所蔵される原典資料を、マイクロフィルム又はデジタル画像として全冊撮影することによって収集し、一般に提供しています。
明治・大正期の資料については、デジタルカメラで全冊撮影した画像を、調査カードとともに、「近代書誌・近代画像データベース」においてインターネット公開しています。
また、古典資料・近代資料ともに、必要に応じて原本による収集も行っています。さらに、当館が収集した資料から近代文献を中心にオンデマンド方式により継続的に出版し、良質で研究価値の高い文献を幅広い読者に適正な価格で提供しています。
基幹研究
調査収集の成果を共有し、更に広く社会に還元するため、平成18年度より、調査収集の成果を基盤とし、かつ、調査収集事業と連動して行う共同研究である基幹研究を行っています。基幹研究についてはこちら
アーカイブズ調査・収集
アーカイブズ情報資源化に向け、日本の近世・近代史料について、全国の史料群所在情報の調査、史料の存在形態調査、所蔵史料に関連する史料の調査・収集を行っています。調査・研究の成果として『史料目録』を刊行しています。また、これらの内容は「収蔵歴史アーカイブズデータベース」の更新に反映・利用されています。