18新感覚!とろ~り卵の柚干卵

山椒と黒ごまがアクセントに!砂糖で漬けた黄身を崩して、からめて食べる新感覚スイーツです。原典では、黄身はそのまま蒸すとしていますが、それでは固くなってしまい、食感が蒸した柚子と合わないのかなと感じられたため、砂糖漬けにして、とろ~っとした食感を楽しめるレシピにしました。 さらに原典には「紅色を中へ入ルも、一段とうつくしき」ともあったため、紅白の2色を作ってみました。
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材料
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卵 2個 柚子 2個 砂糖 小さじ1 いちごジャム 小さじ1 山椒 少々 黒ごま 少々 (卵黄の砂糖漬け)砂糖 大さじ2 (卵黄の砂糖漬け)水 小さじ1 -
コツ・ポイント
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ゆずの中身は、スプーンなどを使ってきれいに取り除き、加熱するときは、弱火でゆっくりと火を入れましょう。
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作り方
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- 柚子のヘタの部分を1cmほどカットし、中身を取り除き、果汁をとっておく
- 柚子の皮を水に30分ひたし、アクをとり、2時間ほど乾燥させる
- 卵を1個ずつ白身と黄身にわけ、片方の白身に砂糖とゆず果汁を小さじ1加えて混ぜる
- もう片方の白身には、いちごジャムとゆず果汁を小さじ1加えて混ぜる
- 卵黄は砂糖水に漬けて、6時間くらい冷蔵庫に置いておく
- 耐熱のコップなどに、中身を取り除いた柚子を入れ、3または4を流し入れる
- 山椒と黒ごまをふりかけ、ふんわりラップをする
- 鍋にお湯を沸騰させ、6をいれて蓋をして弱火で10〜15分蒸す
- 漬けておいた卵黄をのせて完成!
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翻訳テキスト
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- 冬の柚を 上のぢく付の所を 三分ばかりきり
- 常の柚干(ゆべし)のごとくに 中の核を蛤貝にてさらへ取
- しばらく水へ漬おき 柚のあくを いだし
- さて取上て しばらくかわかし
- 卵の新しきを 右の柚の中へ
- 白砂糖を すこし入れ
- 其上へ たまをわりこみ 是を黄味のみたれぬを わり入れるなり
- 但し右の柚の中に 八分目ほど入れ 又其上へ 黒胡麻を入れ 漬山椒を 六ツ七ツ入れ
- 其上 米の粉を すこし ばらりと ふりかけ
- 蒸籠に入れ よくむすべし(略)
- 尤紅色を中へ入るも 一段とうつくしきものなり