大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国文学研究資料館

「友の会入会のすすめ」

sanjokai02.jpg瀬戸内 寂聴(作家)

国文学研究の資料が一堂に集められていることは、研究家や日本文学愛好者にとっては、この上ない結構な有難いことである。

旧いものがどしどし捨てられていく世相の中で、旧い大切な資料が容易に入手し難くなっている。古本店で見つけても、値段が上っていて、貧しい研究家や若い学生の手の届かないことが多い。そうした時ここに行けば、ほとんどの資料が揃っているというのは、何と幸せなことだろう。

その資料館を将来も存続してもらうためには、ふるって友の会に入会して、一人々々がささやかな会費を寄せ、更なる内容に力を尽し、発展を守らなければならない。それは、この館で恩恵を受ける者の、感謝と義務であろう。

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