日本文学研究コース 特別講義について
日本文学研究コースでは、学生の専門性を高めると同時に広く深い教養と知識を身につけ、先進的な日本文学研究を行う優秀な人材を育成するため、特別講義を開いています。本講義は総合研究大学院大学の全研究科の学生・教職員の皆様にもご受講いただけます。
特別講義は、日常の授業では触れられない角度からテーマを設定して、カリキュラムにはない基本的、応用的、先進的な研究動向などについての講義を行います。個々の専門的なテーマに基づき、その分野でご活躍中の専攻内外の研究者をお招きして講義をお願いしています。多くの方にその豊かな内容を知っていただくとともに、日本文学研究コースの活動の一端をも知っていただきたく、講義録を作成しています。
これまでの特別講義は下記の通り開催しました。
〇令和4年度(2022年度)以前
年度 | 講師 | 所属・職名(講義日現在) |
タイトル |
令和5年度 (2023年度) |
落合 博志 | 日本文学研究コース 教授 |
古典の本文と出典・解釈 |
令和4年度 (2022年度) |
青木 睦 | 日本文学研究専攻 准教授 |
文庫蔵の調査から日本アーカイブズ建築論へ |
令和3年度 (2021年度) |
多田 蔵人 | 日本文学研究専攻 准教授 |
いかにして〈自己〉を語るか――国木田独歩と文例集の時代 |
令和2年度 |
大友 一雄 | 国文学研究資料館研究部 教授 | バチカン図書館所蔵マリオ・マレガ資料群の構造とデータベース構築 |
山下 則子 | 国文学研究資料館研究部 教授 | 鶴屋南北作歌舞伎と『今古奇観』―『お染久松色読販』の騙る女― | |
令和元年度 |
谷川 惠一 | 日本文学研究専攻 教授 | 〈私〉の言説戦略ーアイロニーの日本近代ー |
恋田 知子 | 日本文学研究専攻 准教授 | 17世紀の物語絵の諸相ー『大織冠』を例としてー | |
陳 可冉 | 四川外国語大学日本語学部 准教授/副学部長 | 『鶴林玉露』の流行と江戸前期文壇 | |
平成30年度 |
小林 健二 | 日本文学研究専攻 教授 | 語り物の絵画化-「舞の本」を粉本とする絵巻と絵本- |
平成29年度 (2017年度) |
加藤 聖文 | 日本文学研究専攻 准教授 | アーカイブズの可能性 |
ディディエ・ダヴァン | 日本文学研究専攻 准教授 | 禅と俳句-ステレオタイプの再検討- | |
一戸 渉 | 慶應義塾大学附属研究所斯道文庫 准教授 | 近世の学芸と文学 | |
平成28年度 (2016年度) |
寺島 恒世 | 日本文学研究専攻 教授 | 百人一首と歌仙絵 |
伊藤 鉄也 | 日本文学研究専攻 教授 | 国文研蔵橋本本『源氏物語』の実態-研究経緯と問題意識と検討課題- | |
入口 敦志 | 日本文学研究専攻 准教授 | 和歌との別れ-近世小説の誕生- | |
平成27年度 (2015年度) |
大髙 洋司 | 日本文学研究専攻 教授 | 「近世職人尽絵詞」の注釈を終えて |
田中 大士 | 日本文学研究専攻 教授 | 春日懐紙の書誌学 | |
今西 祐一郎 | 日本文学研究専攻 教授 | 骸骨の東西-『一休骸骨』と『死の舞踏』- | |
平成26年度 (2014年度) |
川平 敏文 | 九州大学大学院 准教授 | 「つれづれ」の世紀-中世から近世へ- |
山田 哲好 | 日本文学研究専攻 准教授 | 最後の文書整理と目録編成-佐渡国加茂郡原黒村(現・佐渡市)鵜飼家文書- | |
小山 順子 | 日本文学研究専攻 准教授 | 本歌取り成立前史 | |
平成25年度 (2013年度) |
中村 康夫 | 国文学研究資料館研究部 教授 副館長 |
『栄花物語』における"事実"の問題 |
太田 尚宏 | 国文学研究資料館研究部 准教授 |
日記史料から見た伊勢式年遷宮用材の調達 | |
野網 摩利子 | 国文学研究資料館研究部 助教 |
漱石と英国史 | |
平成24年度 (2012年度) |
鈴木 淳 | 国文学研究資料館研究部 教授 |
絵本名義考 |
西村 慎太郎 | 国文学研究資料館研究部 准教授 |
中近世移行期の公家家職の展開 | |
平成23年度 (2011年度) |
武井 協三 | 国文学研究資料館 副館長 | 煙草の害についての講演 |
高橋 実 | 国文学研究資料館研究部 教授 |
目から鱗が落ちる近世アーカイブズを楽しむ | |
谷川 惠一 | 日本文学研究専攻 教授 | 〈凝と考へる〉こと―二葉亭四迷『其面影』における持続のモード― | |
平成22年度 (2010年度) |
神野藤 昭夫 | 跡見学園女子大学文学部 教授 |
与謝野晶子の源氏物語翻訳と自筆原稿 |
海野 圭介 | 国文学研究資料館研究部 准教授 |
室町の和歌を読む | |
アルド・トリーニ | ヴェネツィア・カフォスカリ大学外国語学部 准教授 国文学研究資料館 客員教授 |
上古・中古時代の「さやけし」と「さや」語群をめぐって | |
平成21年度 (2009年度) |
今西 祐一郎 | 日本文学研究専攻 教授 | 本文を読むということ |
宮崎 修多 | 成城大学文芸学部 教授 | 江戸漢詩史再考-格調詩に盛り込みうるもの- | |
佐々木 孝浩 | 慶應義塾大学附属研究所斯道文庫 准教授 | 私説・書誌学のすすめ | |
平成20年度 (2008年度) |
寺島 恒世 | 日本文学研究専攻 教授 | 新古今集を読むということ-江戸後期の注釈から- |
小林 健二 | 日本文学研究専攻 教授 | もう一つの大江山鬼退治の物語 | |
小平 桂一 | 日本学術振興会 ボン研究連絡センター長 | 宇宙の果てまで-すばる望遠鏡プロジェクト二十年の軌跡 | |
落合 博志 | 日本文学研究専攻 准教授 | 白拍子の芸能と伝承 | |
平成19年度 (2007年度) |
黒須 正明 | メディア社会文化専攻 教授 | 人工物とのつきあい方-ユーザー工学からのアプローチ- |
小川 剛生 | 日本文学研究専攻 教授 | 南北朝の政治と文化-二条良基と足利義満の和漢聯句- | |
平成18年度 (2006年度) |
高畑 尚之 | 総合研究大学院大学 理事・副学長 |
人間の由来と病気 |
丑木 幸男 | 国文学研究資料館 名誉教授 | 近代日本の「公」と「私」-公文書の成立- | |
新谷 尚紀 | 日本歴史研究専攻 教授 | 博物館と大学院-「神社とは何か」の研究展示から見えてきたもの- | |
鈴木 淳 | 日本文学研究専攻 教授 | 隅田川楳屋図と向島百花園の成立 | |
平成17年度 (2005年度) |
鈴木 貞美 | 国際日本研究専攻 教授 | 日本近現代文芸と古典評価「中世美学の成立をめぐって」 |
松村 雄二 | 日本文学研究専攻 教授 | 古典和歌における模倣 | |
伊井 春樹 | 日本文学研究専攻 教授 | リチャード・ゴードン・スミスの日本発見 | |
ボナヴェントゥーラ・ルペルティ | ヴェベツィア大学 東アジア学科日本語日本文学研究科 教授 国文学研究資料館 客員教授 |
ヨーロッパ演劇の観点からみた日本の伝統演劇-楽劇、舞踏、戯曲というテーマを中心に | |
平成16年度 (2004年度) |
安永 尚志 | 日本文学研究専攻 教授 | 文学研究資料・情報のデータベースと国際コラボレーション |
松野 陽一 | 日本文学研究専攻 教授 | 国文学研究資料館の調査・収集事業の研究分野開拓への寄与 |