シンポジウム・講演会・展示・口頭発表

「通時コーパス」シンポジウム2017　ポスター発表

日時：2017年3月11日（土）
会場：国立国語研究所
内容：銭谷真人・藤本灯「人情本コーパスの進捗状況」
プログラム

第8回インド国際日本文学研究集会　基調講演

日時：2016年11月11日（金）
会場：ニューデリー・国際交流基金日本文化センター
内容：高田智和「変体仮名の国際標準化について」
プログラム（PDF）

＜コメント＞
変体仮名の国際文字コード規格ISO/IEC 10646への追加収録提案に関して、講演を行った。

NINJALセミナー「言語データと日本語研究」

日時：2016年9月20日 (火) 13:00～15:30
会場：国立台湾大学 (台北市，台湾)

内容：藤本灯「古辞書を用いた日本古典の解読」
高田智和「表記辞書とコーパス」
小木曽智信「日本語コーパスの調査方法 ―コーパス検索アプリケーション「中納言」入門―」
プログラム
国立台湾大学日本語文学科関連情報ページ

＜コメント＞
国立国語研究所共同研究プロジェクト「通時コーパスの構築と日本語史研究の新展開」、国立台湾大学日本語文学系、国立台湾大学文学院日本研究中心と連携して、2016年9月に台湾大学にて、大学院生向けのNINJALセミナー「言語データと日本語研究」を開催した。

第2回 日本語の歴史的典籍国際研究集会　口頭発表

日時：2016年7月29日（金）
会場：国文学研究資料館
内容：藤本灯・高田智和「人情本コーパスの表記情報アノテーション」
プログラム

研究会

総合書物学研究会

日時：2017年2月19日（日）
会場：国立国語研究所

内容：藤本灯「人情本コーパスの進捗報告」
銭谷真人「人情本コーパスにおけるateji属性の設計」

＜コメント＞
「人情本コーパス」へのアノテーションやコーパスの精緻化について、検討した。

論文

• 高田智和「国立歴史民俗博物館蔵『源氏物語』「鈴虫」の仮名字体記述―ISO/IEC 10646提案文字による翻字シミュレーション―」（『古写本『源氏物語』触読研究ジャーナル』2、pp.91-102、2017年3月）
• 高田智和「基調講演「変体仮名の国際標準化について」」（『海外平安文学研究ジャーナル《インド編》2016』、pp.25-30、2017年3月）
• 藤本灯・北崎勇帆・市村太郎・岡部嘉幸・高田智和「「人情本コーパス」の設計と構築」（『国立国語研究所論集』12号、2017年1月）
• 村山実和子・銭谷真人・藤本灯・岡照晃「近世後期口語資料の形態素解析―ルビ情報を利用した精度向上の試み―」（『人文科学とコンピュータシンポジウム論文集　人文学情報の継承と進化―ビックデータとオープンデータの潮流の中で―』、pp.69-74、情報処理学会、2016年12月）
• 田島孝治・堤智昭・高田智和・小助川貞次「訓点資料の加点情報に対する階層的なデータ化の試み―春秋経伝集解を事例として―」（『人文科学とコンピュータシンポジウム論文集　人文学情報の継承と進化―ビックデータとオープンデータの潮流の中で―』、pp.51-56、情報処理学会、2016年12月）
• 藤本灯・高田智和「「人情本コーパス」の表記情報アノテーション」（『漢字字体史研究2―字体と漢字情報―』、pp.222-243、勉誠出版、2016年11月）

単行本

• 石塚晴通監修、高田智和・馬場基・横山詔一編集『漢字字体史研究2―字体と漢字情報―』勉誠出版、2016年11月
  ※漢字に関する字形・字体のデータ化・データ処理に取り組む4プロジェクトの共同成果として、論文集を編集・刊行した。

データベース

• 人情本画像の公開（東京大学国語研究室所蔵）
  ※東京大学文学部国語研究室との連携により、同研究室所蔵の人情本『珍説豹之巻』『四季眺望恩愛二葉草』『秋色艶麗処女七種』『清談松之調』『春色連理梅』『春色恋廼染分解』『花暦封じ文』『鴬塚千代の初声』の8点を撮影し、原本画像を公開した。
• 「小三金五郎仮名文章娘節用」本文翻字テキストの公開
• 「梅暦余興春色辰巳園」本文翻字テキストの公開
• 「比翼連理花廼志満台」本文翻字テキストの公開
• 「おくみ惣次郎春色江戸紫」本文翻字テキストの公開
  ※「人情本コーパス」構築に関して、形態論情報・表記情報付きコーパスの前段階のデータである翻字テキストを公開した。
• 『日本語歴史コーパス（CHJ）江戸時代編Ⅱ　人情本』「ひまわり版「人情本コーパス」Ver. 0.1」

その他

• 国立国語研究所共同研究プロジェクト「文字環境のモデル化と社会言語科学への応用」（2009年10月～2016年3月）によって選定した学術情報交換のための変体仮名セットを、情報処理推進機構との連携のもと、行政情報交換のための変体仮名セットとの調整の上、2015年10月に国際文字コード規格ISO/IEC 10646（UCS）に追加収録提案を行った。国語研の同プロジェクトが2016年3月に終了したため、本研究課題が追加収録提案を引き継ぎ、ISO会議での収録審議に参加した。