第12回日本古典籍セミナー

日 程:2024年3月30日(土)
会 場:オンライン開催
テーマ:「日本漢詩文の場とかたち」

講演①「尼門跡における漢詩文:大成聖安(1668-1712)の漢詩を例に」
【講師】堀川暢子(シアトル大学Assistant Teaching Professor)
【講師紹介】研究対象は、近世日本の女性文学、禅文学、漢籍の受容と漢詩文、および日本語教育学。
【講演要旨】近世には、比丘尼御所(現在は尼門跡とよばれる)という、天皇や公家の娘たちが入寺した特別な一群の尼寺があった。本発表では、その一つ曇華院に入り住職となった大成聖安という皇女が詠じた漢詩を紹介する。

講演②「画譜・書画帖の装訂―物質性から日本漢詩文を考える」
【講師】山本嘉孝(国文学研究資料館准教授)
【講師紹介】研究対象は、江戸時代・明治時代の日本漢詩文と漢籍の受容に関係する文化史。
【講演要旨】漢詩文を収める媒体には、線装本のほか、金石、掛軸、扇面、詩箋、法帖、書画帖など、さまざまな形態がある。本発表では、江戸・明治期の日本で制作された画譜・書画帖の装訂の多様性が、日本における漢詩文の生成・享受とどのように関係したかを探る。

 

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