石水博物館所蔵の錦絵・古典籍
746点を国書データベースで画像公開
伊勢の豪商の大規模コレクション
国文学研究資料館(東京都立川市)は、石水博物館(三重県津市)と連携し、石水博物館が所蔵する錦絵・古典籍コレクションの画像を、国文学研究資料館が提供する国書データベースで公開しました。
公開資料には、歌川国貞(うたがわくにさだ・3世歌川豊国)、歌川国芳(うたがわくによし)ら江戸時代後期の絵師による錦絵、重要美術品に認定されている古典籍、三重県関係資料等が多く含まれています。
今回公開資料全746点
○錦絵歌川国貞・歌川国芳等画470点
○重要美術品認定古典籍4点ほか
石水博物館は伊勢の豪商であった川喜田(かわきた)家のコレクションを中心に、伊勢歌舞伎の番付、本居宣長関係の資料等も多く所蔵しており、国書データベースで今後継続して画像公開していきます。
本件問い合わせ先
(資料について)
石水博物館学芸課
E mail:office@sekisui-museum.or.jp
TEL: 059-227-5677
(データベース・画像について)
国文学研究資料館基盤データセンター
Email:center_db@nijl.ac.jp
関連情報
・石水博物館では2026年3月20日から6月7日まで企画展「伊勢商人の商いと文化」を開催中です。連携により撮影した資料の一部も展示しています。
・現在、文系唯一の大規模学術フロンティア促進事業 文部科学省として、「データ駆動による課題解決型人文学の創成 ~データ基盤の構築・活用による次世代型人文学研究の開拓~」国文研DDHプロジェクトを、令和6(2024)年度から令和15(2033)年度までの10 年計画で実施しています。
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■歌川国貞(三代歌川豊国)画 大判三枚続 天保11(1840)年
※本作は、江戸中村座で天保11年9月に上演された「菅原伝授手習鑑」に取材した作品。敵味方に分かれた三つ子の兄弟、菅原道真の舎人・梅王丸と道真を岳父に持つ斉世親王の舎人・桜丸が、自らの主人を陥れた藤原時平の牛車を止めようとして、時平の舎人・松王丸と挑み合う「車引」の場面。松王丸と梅王丸は互いに大見得を切る。 -
■『高野切』(こうやぎれ) 伝紀貫之筆(源兼行筆) 1幅 平安時代後期 重要美術品
※現存する『古今和歌集』の最古の写本である「高野切」は、巻九の断簡が高野山に伝存したことからこの名があり、古筆切の最高峰として名高い。紀貫之(生年不詳~945年頃)の筆と伝わるも、実際には三人の寄書で構成されていると考えられており、それぞれの筆使いからから第一種、二種、三種に分類されている。当館の所蔵部分は巻第二春歌下の部分で、第二種、源兼行の筆跡に分類される。厚手の麻紙に雲母砂子を散らした良質な料紙に、やや右上がりの力強い筆致が調和し、平安時代の優雅な文化の一面を伝えている。 -
■『東行記』(とうこうき)烏丸光広筆 1軸 江戸時代前期
※京から江戸までの東海道の名所を綴る歌画巻。光広は何度か江戸へ下っており、その所感を墨画と和歌で伝えたものである。黄檗や浅黄の着彩料紙に、金銀砂子と切金で装飾が施され、その上に墨の濃淡を活かして流れるように描かれた書画を引き立てている。裏打紙にも浅黄の刷毛目があり、古格を留めている。なお、署名はない。 -
■『恵露草』(めぐみのつゆくさ)【三重県指定有形文化財】谷川士清筆 1冊 江戸時代中期
※谷川士清(たにがわことすが・1709-1776)自筆の和歌集で、『日本書紀通証』完成翌年の宝暦2(1752)年に有栖川宮職仁親王の門人となってから、同6年に至る5年間に詠んだ約440首の歌がおさめられており、なかには親王が添削したものもある。谷川士清は、伊勢国津生まれの医者・国学者。著書『日本書紀通証』『和訓栞』等。 -
■『近世物之本江戸作者部類』(きんせいもののほんえどさくしゃぶるい)曲亭馬琴著 2巻2冊 天保8(1837)年
※天保5(1834)年に著された曲亭馬琴による読本(よみほん)作家の伝記。巻二下以下は執筆されなかった。本書は天保8年、川喜田遠里(第13代当主)が馬琴の親友で遠里自身とも親交の深かった松坂の商人の小津桂窓から借用し、書写させたもの(桂窓旧蔵本は天理図書館蔵)。
