一冊対談集第5回 川上弘美 × ロバート キャンベル
きみが語った今の話は、きみの物語なんだろう? ―現代小説に現れる日本古典と愛をめぐって―
- 2020年10月31日(土)
- 会場:武蔵野市 吉祥寺第一ホテル

川上弘美さんの『三度目の恋』ご上梓を記念し、
《第5回一冊対談集 クリエーターと語るこの国の古典と現代》の企画として、
キャンベル館長との対談を行いました。
川上さんが、研究者とのワークショップや古典籍との出会い、
そして『三度目の恋』ご執筆をとおしてお考えになった、
過去のこと、現在のこと、愛のことについて、たっぷりと語られます。
なんと川上さんが、『三度目の恋』のお気に入りの箇所を朗読されていますので、
是非お見逃しなく!(#2 10:00~)

川上 弘美 小説家
東京都生まれ。1996年『蛇を踏む』で芥川賞、1999年『神様』でドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、2007年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞、2015年『水声』で読売文学賞、2016年『大きな鳥にさらわれないよう』で泉鏡花文学賞を受賞。
2016年「日本文学全集」(池澤夏樹編)において『伊勢物語』を新訳。2019年、紫綬褒章受章。

ロバート キャンベル日本文学研究者
早稲田大学特命教授。早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)顧問。国文学研究資料館名誉教授。東京大学名誉教授。
近世・近代日本文学が専門で、とくに19世紀(江戸後期~明治前半)の漢文学と、それに繋がる文芸ジャンル、芸術、メディア、思想などに関心を寄せている。編著作に『日本古典と感染症』(角川ソフィア文庫、編著)、『東京百年物語』(岩波文庫、編)、『井上陽水英訳詞集』(講談社)などがある。
対談シリーズの趣旨
キャンベル館長が年に数回実施する対談シリーズの企画です。
毎回様々な業界から1人のゲストを呼び、クロストークを展開します。ゲストはスポーツ、メディア、食文化、音楽等各界で活躍する第1人者で、自らの知見と技を確立させるのに言葉と格闘する経験を持つ方々です。
文字を通して他者の存在を知り、自分の思いを伝えることで手に入れたものは何か。回ごとに国文学研究資料館が所蔵する豊富な古典籍から1点を選び出し、ゲストと共有し、その1冊なり歌1首を読まれた感想、感じたことを契機として人生を繙いていきます。
現代において日本の古典文学が人々にどのような力を与え得るかについて、専門外の第1人者との対話や、参加者からの質疑等によってあぶり出すことを目ざします。
主 催 : 国文学研究資料館 多摩信用金庫 助 成 : 文化庁/日本芸術文化振興会
お問合せ : 国文学研究資料館学術情報課 ないじぇる芸術共創ラボ担当 nijl_arts_initiative@nijl.ac.jp
※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、予定を変更することがございます。その際は、当館WEBサイト等よりご案内いたします。