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映画の作り手が提示する『枕草子』の解釈とともに、1000年の時をつなぐ創作者の矜持と熱意を、是非ご覧ください。
『この世界の片隅に』などの代表作で知られるアニメーション映画監督の片渕須直氏は、次回作で清少納言および彼女をとりまく人々を描く予定です。
片渕氏は作品を創作するにあたり、徹底した考証を行っています。調べることは、先人たちの思いに向き合い、かつ私たちが生きるこの時代を再認識することにつながると語る片渕氏に、千年前の人々の人生の道のりを辿る創作活動の裏側を披露していただきます。
さらに、ないじぇる芸術共創ラボのワークショップで対話を重ねてきた平安文学の専門家・東洋大学准教授の山中悠希氏が、片渕氏とともに、過去の世界を調べつくし、深読みすることの面白さを語り合います。
清少納言が確かにいたのだという証しを、彼女がどんなところでどんなふうに生きていたのかというその片鱗からはじまるさまざまを、アーティストと研究者との密度ある対話によって迫ります。
日時 | 2022年8月21日(日)13時30分開演(13時開場、15時終了予定) | ||||||
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会場 | コトブキヤホール(立川市緑町4-5 壽屋ビル3階) マップ | ||||||
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お申込みについて |
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登壇者片渕 須直
アニメーション映画監督、日本大学芸術学部特任教授・上席研究員
1960年生まれ。監督作はTVシリーズ『名犬ラッシー』(96)、『BLACK
LAGOON』(06)、長編『アリーテ姫』(01)、『マイマイ新子と千年の魔法』(09)、『この世界の片隅に』(16)、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(19)など多数。
現在、疫病の中に生きる千年前の人々を描く次回作を制作中。
登壇者山中 悠希
東洋大学 文学部日本文学文化学科准教授
専門は平安文学、『枕草子』本文の研究。
著書・論文等に『堺本枕草子の研究』(武蔵野書院、
2016)、「『枕草子』における女房としての「身」と「心」―「村上の先帝の御時に」の段の検討を通して―」(寺田澄江・陣野英則・木村朗子編『身と心の位相 源氏物語を起点として』青簡舎、
2021)など多数。
司会黄 昱
国文学研究資料館特任助教、古典インタプリタ
博士(文学)。専攻は中世文学、和漢比較文学、特に日本と中国の説話に関する比較研究を行っている。古典籍とクリエイターの橋渡し役として、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)、トランスレーター・イン・レジデンス(TIR)と研究者の共創の場をサポートする。
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