アーティスト
松平 莉奈(日本画家)



だれでも、いつでも、どこからでも、
いにしえの先生に絵をならうことができる
だれでも、いつでも、どこからでも、
いにしえの先生に絵をならうことができる
かつての画家たちが、なんども筆でうつし、まなび、脈々と我が物にしてきた、絵画の教科書「絵手本」。
絵手本にならうことは、実際には会うことの叶わない、いにしえの名人たちとの対話であり、また、学習の時間でもありました。
大切な、尊敬すべき絵手本たち。
しかしその貴重さゆえに、現代では、ガラスケース越しにそれらと対面する機会の方が多く、手元において模写を行う、などということは、贅沢なことになってしまったようです。
その一方で、今は古い書物がデジタル画像としてアーカイブされ、検索によってWEB上で自由に見ることができる時代でもあります。
そのアーカイブを活用すれば、もっと身近に、もっと自由に、いにしえの名人たちとの対話ができるのでは…?
そんな想いから、松平莉奈が提唱するのは「デジタルアーカイブ模写派」。
実際の書物を手元で広げるのではなく、パソコン上で絵手本を広げて、手元の紙に模写してみると、どのようなことが起るのでしょうか。
この実験に参加してみませんか?
開場時間
2020年11月16日(月)~22日(日)
- 11/16(月)13時~17時
- 11/17(火)10時~17時
- 11/18(水)10時~17時
- 11/19(木)10時~21時
- 11/20(金)10時~21時
- 11/21(土)10時~20時
- 11/22(日)10時~17時
ライブ配信
YouTube(視聴無料)
「どの先生に弟子入りする?
~デジタル模写派誕生~」
11/18(水)14~15時半
パソコンと紙と鉛筆があれば、だれでもどこででも行える「デジタル模写」を、松平さんが画面越しに伝授。江戸時代に出版された絵手本を摸写して、いにしえの教えを紐解いてみませんか?ライブ中には、チャット機能を活用してご質問も受け付けます!
出演:松平莉奈・有澤知世(国文学研究資料館特任助教/古典インタプリタ)

会場
ロームシアター京都 1F プロムナード
〒606-8342 京都市左京区岡崎最勝寺町13
■ 京都市営地下鉄東西線「東山」駅下車1番出口より徒歩約10分
■ 京阪電鉄「神宮丸太町」駅下車2番出口より徒歩約13分
■ 市バス32・46系統、京都岡崎ループ「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」下車すぐ
■ 市バス5・100・110系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車徒歩約5分
■ 市バス31・201・202・203・206系統「東山二条・岡崎公園口」下車徒歩約5分
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防対策について
ロームシアター京都の対策に準じます。
https://rohmtheatrekyoto.jp/covid-19/
ご来場に際してのお願いです。
・マスクを着用してご鑑賞ください。・咳エチケットにご協力ください。・発熱や風邪症状(せき・のどの痛みなど)がある方や体調がすぐれない方は、ご来場をお控えください。・ご入館時、入り口に設置してある消毒液で手指の消毒をお願いします。・会場では他のお客様と間隔をあけてご鑑賞ください。


デジタルアーカイブから絵手本の模写をおこなったもの
古い絵からはときに、その時々を生きた人間の息遣いが感じられることがあります。そこに自らがどう生きるべきかのヒントがある気がして、知りたくて、少しでも近づいてみたくて、筆をとり、形をうつしてみます。結果、手元に現れるのはいつも「まるでちがう」絵なのですが、うつすおこないを通して、彼らと私がどのように違っているか、今という時代がどんな時代なのかを感じ取ることができるように思います。絵画学習においてとても重要な「模写」を新しい枠組みで、web環境という新しいインフラのもと、より多くの方と一緒にとらえなおすことはできないか考えています。
松平莉奈

松平莉奈 Rina Matsudaira
国文学研究資料館アーティスト・イン・レジデンス(AIR) 日本画家
兵庫県生まれ。2014年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻日本画修了。「他者について想像すること」をテーマに、人物画を主とした絵画を制作。主な個展に、「悪報をみる―日本霊異記を絵画化する―」KAHO GALLERY/京都(2018)、「insider-out」第一生命ギャラリー/東京(2017)など。賞歴に「京都府文化賞奨励賞」(2020)、「京都市芸術新人賞」(2017)、「VOCA展佳作賞」(2015)など。