落合 博志

専攻長

 日本文学研究専攻は、総合研究大学院大学文化科学研究科の一専攻(博士後期課程)として、平成15年4月に発足しました。人間文化研究機構の国文学研究資料館を基盤機関としており、当館には40年間に集積された古典籍や近代資料のマイクロ・デジタル資料20万点、原本資料2万点、活字資料18万冊、歴史史料52万点があります。また日本文学研究の基盤となっている「国文学論文目録データベース」「日本古典籍総合目録データベース」をはじめ30のデータベースを公開し、随時更新させています。

 日本文学研究専攻には、現在20名以上の教員がおり、それぞれの専門を生かした授業科目を担当しています。共通科目の文学研究基礎論では、全ての教員が専門性に即した最新の、また大学院生にとって基本となる内容を講義しています。学生一人に主任指導教員1名、副指導教員2名の計3名できめこまやかな論文指導を行っています。

 毎年秋の中間報告論文発表会で、学位申請論文の中間発表を行い、教員・学生からの質問を受ける機会が設けられ、年2回の特別講義では、外部からも講師を招き、学術的意義の高い講義を行っています。教育研究プロジェクトでは、調査や学会参加の援助も行っています。基盤機関による共同研究会、国際的な研究集会も数多く開催されています。

 立川の広々とした設備には、院生研究室・院生専用図書室・院生談話室なども整い、のびのびと研究生活を謳歌しています。このように研究に有利な環境であるためか、学生及び修了生は、若手の日本古典文学研究者を対象とする日本古典文学学術賞、若手の近世文学研究者を対象とする日本近世文学会賞、若手の俳文学研究者を対象とする柿衛賞、総合研究大学院大学大学の修了生を対象とする長倉研究奨励賞などを留学生も含めて何人も受賞しており、国立大学准教授等に就職した修了生もいます。

当専攻のアドミッションポリシーは以下の通りです。

専攻の人材育成目的
日本文学研究専攻は、日本文学及びその周辺分野において深い専門知識を持ち、文化資源に基づいて国際的な基盤に立脚した高度な研究を行い、社会に貢献できる人材育成を目的とします。
専攻の教育方針
基盤機関である国文学研究資料館が、原本資料調査に基づいた、膨大な学術情報を集積・研究する先導的な大学共同利用機関である利点を生かし、その文化資源を活用しながら専門的な調査技術と総合的な分析能力の習得を柱とする教育を行います。
在学期間中に学位論文を作成するよう促し、その論文指導を通じて、自立した研究者を育成します。また、複数教員の指導体制の元に、体系的なカリキュラムによる教育を実施し、幅広い視野と国際的な感覚を持った研究者の育成に努めます。
求める学生像
日本文学及びその周辺分野の研究に強い関心と意欲を有し、将来に渡って研究活動を持続させ、自立した研究者として社会に貢献できる学生を求めます。
入学選抜の基本的な考え方
(1) 第一次選抜(論文審査)においては、修士論文等の実証性・論理性・独創性等、基礎的な研究能力を重視した選考を行います。
(2) 第二次選抜(面接試験)においては、論文内容・専門知識・研究計画等に関する口頭試問を通じて、研究者としての適性を判断します。