Lecture

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記念講演会

国文学研究資料館 
創立50周年記念講演会

日時 2022年5月14日(土) 13時~14時45分
会場 オンライン配信 YouTube 国文学研究資料館チャンネルで
ライブ配信いたします
*アーカイブ動画の公開は終了しました。
参加費 無料

講演1

雲は美しいか ――日本語の美意識

渡部 泰明 (国文学研究資料館 館長)

雲は、日本の美的表現の中でも、最高の名脇役です。古来さまざまな美の表現に連れ添ってきましたが、とくにはるかな天上世界と、ここ地上世界との橋渡しをしているところなどに注目されます。また、日本的美意識の代表選手として喧伝されてきた、「幽玄」とも深く結びついています。一方では女神のような舞姫の姿を連想させるかと思えば、一方ではなんと、死のイメージともつながっていくのです。では、その奥底には、何があるのでしょうか。

プロフィール

渡部 泰明(わたなべ・やすあき)

1957年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。フェリス女学院大学助教授、上智大学助教授、東京大学教授を経て、現在国文学研究資料館長。東京大学名誉教授。専門は和歌文学。著書に、『中世和歌の生成』(若草書房)、『和歌と何か』(岩波新書)、『古典和歌入門』(岩波ジュニア新書)、『中世和歌史論 様式と方法』(岩波書店)、『和歌史 なぜ千年を越えて続いたか』(角川選書)などがある。

渡部 泰明(わたなべ・やすあき)

講演2

『徒然草』を読む楽しみ

林 望 氏(作家・国文学者)

『徒然草』は、鎌倉時代の終りころの随筆であるが、実際には江戸時代になってから、大変に流行するようになった。それは各種の注釈が陸続と刊行されたこともあるが、いっぽうで、江戸時代という閉塞の時代には、隠遁趣味が流行したということも大きな理由であった。とはいえ、じっさいの『徒然草』には矛盾した記述も多く、そこがまたこの本の魅力でもある。そんなあたりをめぐってお話ししたい。

プロフィール

林 望 (はやし・のぞむ)

撮影:宮沢 豪

1949年生。慶應義塾大学大学院博士課程満期退学。古典論、エッセイ、小説の他、歌曲等の詩作、能楽、料理書等、著書多数。2013年『謹訳源氏物語』(全十巻)で毎日出版文化賞特別賞受賞。近著『謹訳平家物語』(全四巻)、『巴水の日本憧憬』、『謹訳世阿弥能楽集(上)』、『謹訳徒然草』等著書多数。

撮影:宮沢 豪

林 望 (はやし・のぞむ)