画像データの拡充
これまでに30万点の日本語の歴史的典籍の全冊画像を作成し、国書データベースにおいて、web上で誰でも、いつでも、無料で利用可能なオープンデータとして提供しています。
国文研DDHプロジェクトにおいては、画像データの集積の範囲を近代初頭(明治時代初頭)にまで拡張し、さらに15万点の全冊画像を作成して合計45万点の画像の集積を行います。
画像作成
所蔵資料のほかに、国内外の機関等が所蔵する資料について、下記に示したマニュアルに従い、様々な方法でデジタル画像データを作成しています。
・業者撮影
専門業者を所蔵者のもとへ派遣して撮影を行うものです。箱などの立体物を伴う場合や大型資料・巻子・掛け軸等、内製では対応できない資料も撮影することができます。
・内製
当館が資料を借用してスタッフが専用スキャナで撮影する方法と、所蔵機関にスキャナを貸し出して現地スタッフが撮影する方法の二通りがあります。いずれも主に冊子体や一枚ものの資料を対象とし、資料を傷めないように配慮しながら、原資料の色や形態をできるだけ正確に再現できるよう努めています。業者撮影と比べてコストを抑えながら効率的にデジタル化を進められる点も特徴です。
・その他
原本の撮影が難しい場合には既存のマイクロフィルムからデジタル変換を行うほか、海外の所蔵機関や撮影スタジオに直接発注して画像を作成することもあります。
また、所蔵者が独自に撮影した画像データをご提供いただく場合や、IIIFを通じて画像を連携・公開する場合もあります。
(参考:国書データベースとの連携について)

業者撮影の様子

職員による内製の様子

当館撮影室の様子
書誌作成
様々な方法で作成された画像に対し、くずし字が解読できる当館スタッフにより、データベースで検索・利用するために必要な「書名」「著者名」「所蔵者」などの様々な書誌データが整備されます。
その書誌データと画像とをリンクさせて国書データベースで公開しています。
また、 「メタデータ流通ガイドライン(古典籍編)」や日本古典籍のデジタルアーカイブに対応した「JPCOARスキーマ2.0」の編纂に関わるなど、国立国会図書館・オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)とともに日本古典籍に関する書誌の標準化に尽力しています。
日本古典籍のデジタル化(撮影)マニュアル
日本古典籍資料の撮影に関するマニュアルなどの各種資料は、以下よりダウンロードいただけます。
・日本古典籍のデジタル化に関するマニュアル(2025.6版)(Word 65KB)/(PDF 743KB)
別紙1 国文学研究資料館資料電子化撮影の手引き(Word 6.3MB)/(PDF 3.9MB)
別紙2 撮影対象リスト(Excel 12KB)
別紙3 分割撮影記録票(Word 22KB)
別紙4 テキストデータファイルイメージ(Word 19KB)
別紙5 ボリューム名・フォルダ名・ファイル名の付与方法について(Word 20KB)
別紙6 ハードディスクのラベリングについて(Word 41KB)
別紙7 撮影明細書ひな形(Excel 21KB)
別紙8 成果物及びデータの格納媒体等について(Word 26KB)
国書データベースとの連携について
画像や書誌情報の連携・収載について
日本古典籍の書誌情報・資料画像を国書データベースに収載しませんか?目録のみの収載も可能です。
手続きの詳細やご不明な点につきましては、ご連絡ください。
▼画像の連携、書誌の収載に関するご案内はこちら(画像をクリックするとそれぞれPDFが開きます)
研究費等で画像を作成された方、所蔵資料の画像の掲載をご希望の方へ
研究費等で作成した画像は、「研究課題番号」「研究課題名」とともに公開します。
会議での審議が必要となりますので、ご希望の場合は、「国書データベースにおける画像公開依頼書」記載前に、必ず当館までご連絡ください。
・国書データベースにおける画像公開依頼書(Word 27KB)
※記入例はこちら(PDF 669KB)
関連リンク
令和7年度第23回日本古典籍講習会のテキストを当館リポジトリに掲載しております。当館における和古書目録データの作成については、こちらのテキストをご参照ください。