2026.06.03

筑波大学エクステンションプログラム「文字とメディアの日本文化学―言葉や記録の過去と現在」

筑波大学で、筑波大学エクステンションプログラム「文字とメディアの日本文化学―言葉や記録の過去と現在」が開講され、本プロジェクトの国文学研究資料館メンバーも講義を担当します。
7月の4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)に筑波大学東京キャンパス(東京都文京区)において講義を行い、17日(金)に国文学研究資料館(東京都立川市)を訪問します。

受講対象者に当てはまればどなたでも申し込みいただけます。
お申し込み締切は6月21日(日)まで、先着25名までとなります。
詳細は筑波大学エクステンションプログラムのサイトをご覧ください。
https://extension.sec.tsukuba.ac.jp/archives/lecture-list/3868

概要

私たちは自らの感情や思考を言葉に表現します。言葉は文字を使って本、手紙、文書など紙の媒体物に書き記され、それを蓄積して読む文化が育まれました。しかし今の私たちは日常的に言葉のデジタルデータを画面上で見るように変わりました。紙の上の言葉を読む文化が危機に瀕する現代で、私たちはその文化の実像、豊かさ、広がりを再認識する必要があります。本講座では言葉を書き留めた紙の媒体物全体を「文字メディア」と呼びます。そして過去や現代における多様な文字メディアの形・作られ方・読まれ方を理解することを通じて、言葉や本と記録をめぐる日本文化を再発見し、新たな文化創造力を養います。なお本プログラムは人間文化研究機構国文学研究資料館との連携事業で、国文学研究資料館において特殊機材による本の3D撮影の様子なども見学します。

受講対象者

日本の言葉や文字、書籍、文書、記録など歴史と現在に関心のある方
国文学、書誌学、出版学、図書館情報学、アーカイブズ学、史料学などに関心のある方

プログラム

7月4日(土)メディアと文字の深いかかわり
13:30
~14:45
「本のかたちを読む-メディア論の観点から-」
   入口 敦志(国文学研究資料館 教授)
15:00
~16:15
「メディアとしての文字-文字論の観点から-」
   永井 正勝(筑波大学図書館情報メディア系 教授)
7月5日(日)メディアが移動する~往復・流通
13:30
~14:45
「和歌の添削と批評」
   神作 研一(国文学研究資料館 教授)
15:00
~16:15
「本を借りる、本を貸す-江戸時代の貸本文化と書籍流通-」
   松永 瑠成(筑波大学図書館情報メディア系 特任助教)
7月11日(土)文書のメディアとしてのポテンシャル
13:30
~14:45
「歴史情報資源としての「日記」-庶民の生活文化を探る-」
   太田 尚宏(国文学研究資料館 准教授)
15:00
~16:15
「災害を記録した文字メディア-アーカイブズの観点から-」
   白井 哲哉(筑波大学図書館情報メディア系 教授)
7月12日(日)古典籍(写本・版本)のメディア特性
13:30
~14:45
「くずし字から写本を読み解く」
   中山 陽介(国文学研究資料館 特任助教)
15:00
~16:15
「版本の世界-活字と整版」
   木越 俊介(国文学研究資料館 教授)
7月17日(金)国文学研究資料館訪問
13:30
~14:45
国文研展示「和書のさまざま」観覧、書物3D撮影機材(DMultiArm2000)と閲覧室の見学
15:00
~16:15
ふりかえり:担当教員全員ならびに受講生との意見交換
ディスカッション:これからの文字メディアと文化、これからの国文学、書物学、図書館情報学、アーカイブズ学の学びなど