国文研プロジェクト型共同研究

古典籍データ駆動研究センター(DDセンター)では、日本文学以外の分野の研究者が参画して、研究基盤を用いた異分野融合共同研究を実施しています。
また、令和6年4月に開始した大規模学術フロンティア促進事業「データ駆動による課題解決型人文学の創成―データ基盤の構築・活用による次世代型人文学研究の開拓―」の推進に必要となる研究開発も担っています。

萌芽研究 共同研究 NW事業発展型研究 重点課題研究 これまでに実施した共同研究

お知らせ

萌芽研究

「萌芽研究」は、将来的な発展が期待される萌芽的な共同研究です。

  • 東アジアの歴史的文字関連資料共有のためのデータインフラストラクチャの構築に関する準備研究
    研究代表者:守岡 知彦(国文学研究資料館・特任准教授)(研究期間:2024年度~2025年度)
  • AI技術を用いた大規模古典籍画像に対する新たな検索手法の研究
    研究代表者:佐藤 真一(国立情報学研究所・教授)(研究期間:2024年度~2025年度)

共同研究

「共同研究」は、成果の具体化が期待される共同研究です。

  • 大規模言語モデル等を利用した近代文芸テキストデータ解析法の探究
    研究代表者:日比 嘉高(名古屋大学・教授)(研究期間:2024年度~2025年度)
  • 新古今和歌集の校訂本文データと現代語訳データの総合的研究
    研究代表者:渡部 泰明(国文学研究資料館長)(研究期間:2024年度~2025年度)
  • 古典籍に対する科学的アプローチに関する総合的研究
    研究代表者:淺野 祐太(国立情報学研究所・助教)(研究期間:2024年度~2025年度)
  • AI技術を用いた古典籍OCRテキストの解析・校正支援手法
    研究代表者:藤田 悟(法政大学・教授)(研究期間:2024年度~2028年度)
  • 古典資料の継承意識の涵養手法に関する教育的実践研究
    研究代表者:松原 哲子(国文学研究資料館・特任准教授)(研究期間:2024年度~2025年度)
  • 地理情報付与による『源氏物語』の空間認知表現の分析と解明
    研究代表者:竹内 綾乃(国文学研究資料館・特任助教)(研究期間:2025年度~2026年度)
  • 江戸期における洋学受容の比較研究 ― 洋学和刊本に対する物質分析を通じて
    研究代表者:大和 あすか(国文学研究資料館・特任助教)(研究期間:2025年度)
  • カリフォルニア大学バークレー校所蔵古典籍の調査研究
    研究代表者:神作 研一(国文学研究資料館・教授)(研究期間:2025~2027年度)※国文研共同研究(特定研究・国際)
  • 情報資源としての可読不可能文書と地球外物質への放射光分析の利用可能性探求
    研究代表者:大東琢治(高エネルギー加速器研究機構)(研究期間:2025年度~2026年度)※ROIS「2025 年度戦略的研究プロジェクト」
  • 異分野融合による総合書物学の拡張的研究
    研究代表者:木越 俊介(国文学研究資料館・教授)(研究期間:2022年度~2027年度)※人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト

NW事業発展型研究

「NW事業発展型研究」は、大規模学術フロンティア促進事業「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」において実施した共同研究に基づき、発展的に実施する共同研究です。

  • 「日本の人名データベース」(JBDB)に関する研究の国際的展開
    研究代表者:ベティーナ・グラムリヒ=オカ(上智大学・教授)(研究期間:2024年度~2026年度)
  • GISを用いた総合地域情報に関する国際発信方法に関する国際的発展研究
    研究代表者:ユディット・アロカイ(ハイデルベルク大学・教授)(研究期間:2024年度~2025年度)
  • 天変地異の文理融合研究
    研究代表者:片岡 龍峰(沖縄科学技術大学院大学・サイエンス・テクノロジーアソシエイト)、山口 亮(国立極地研究所・准教授)(研究期間:2024年度~2026年度)
  • 歴史資料・古典籍を活用した減災・気候変動研究
    研究代表者:田村 誠(茨城大学・教授)(研究期間:2024年度~2027年度)
  • 古典籍と自然アーカイブの対比による宇宙気候研究
    研究代表者:宮原 ひろ子(沖縄科学技術大学院大学・教授)(研究期間:2024年度~2026年度)
  • 「古典籍画像に基づくICT活用教育プログラムの開発」に関する後継研究
    研究代表者:宮本 祐規子(大阪大学・准教授)(研究期間:2024年度~2026年度)
  • 国際共同研究によるオンライン注釈手法に関する実践的研究
    研究代表者:松原 哲子(国文学研究資料館・特任准教授)(研究期間:2024年度~2025年度)
  • 非破壊による、見えない文字をよむ文理融合研究
    研究代表者:向川 康博(奈良先端科学技術大学院大学・教授)(研究期間:2024年度~2025年度)
  • マテリアル分析機器に基づく古典資料調査に関する総合的研究
    研究代表者:佐藤 悟(実践女子大学・教授)(研究期間:2024年度~2025年度)
  • 狩野派粉本を基軸とする画題の国際化のための基盤研究
    研究代表者:古田 亮(東京藝術大学・教授)(研究期間:2024年度~2026年度)
  • 典籍の全文テキスト化に関する発展的研究
    研究代表者:大澤 留次郎(TOPPAN株式会社)(研究期間:2024年度~2026年度
  • 画像特徴を用いた難読古典籍画像に対する内容解析と提示方法の開発
    研究代表者:寺沢 憲吾(はこだて未来大学・准教授)(研究期間:2024年度~2026年度)
  • 日本の古典文化を融合したマルチモーダル基盤モデルのためのデータインフラストラクチャの構築
    研究代表者:北本 朝展(国立情報学研究所・教授/データサイエンス共同利用基盤施設人文学オープンデータ共同利用センター長)(研究期間:2024年度~2028年度)
  • 国文研所蔵字形・字体資料の利活用性向上に関する研究
    研究代表者:馬場 基(奈良文化財研究所・埋蔵文化財センター長)(研究期間:2024年度~2026年度)
  • 日本におけるフードテックの萌芽を探るー近世日本の料理書分析を手がかりにー
    研究代表者:鎌谷 かおる(立命館大学・教授)(研究期間:2024年度~2025年度)
  • 大英図書館所蔵資料の画像作成及びカタロギングにおけるアルゴリズム改良に関する発展的研究
    研究代表者:大塚 靖代(大英図書館・日本部司書)(研究期間:2024年度~2026年度)
  • 石水博物館所蔵資料の画像作成及びカタロギングにおけるアルゴリズム改良に関する発展的研究
    研究代表者:桐田貴史(石水博物館学芸員)(研究期間:2024年度~2026年度)

重点課題研究

「重点課題研究」は、国文研DDHプロジェクトの重要事項を研究テーマとする共同研究です。

  • 日本漢文Universal Dependenciesに向けたOCR・品詞付与・係り受け解析システムの統合的開発
    研究代表者:安岡 孝一(京都大学人文科学研究所附属人文情報学創新センター・教授)(研究期間:2025年度~2026年度)
  • くずし字認識AIの改良による古典籍画像用OCRの開発
    研究代表者:早坂 太一(豊田工業高等専門学校・教授)(研究期間:2025年度~2026年度)
  • レイアウト解析および低頻度文字分類の改善を実現する古典籍OCRに関する研究
    研究代表者:林 克彦(東京大学総合文化研究科・准教授)(研究期間:2025年度~2026年度)
  • ⽣成AIを⽤いたガイドによる対話的古典籍検索システム
    研究代表者:鈴木 釈規(筑波大学 システム情報系・助教)(研究期間:2025年度~2026年度)
  • 古典籍テキストの地名認識とそれを活用した古典籍検索システム
    研究代表者:亀甲 博貴(京都大学学術情報メディアセンター・助教)(研究期間:2025年度~2026年度)
  • テキストの構造度に応じたデータ集約と共有のためのワークフローとシステムの開発
    研究代表者:永崎 研宣(慶應義塾文学部慶應義塾ミュージアム・コモンズ ・教授/兼担所員)(研究期間:2025年度~2026年度)
  • 大規模言語モデルを用いたOCR読み取り結果のエラー訂正と現代語への翻訳
    研究代表者:古宮 嘉那子(東京農工大学大学院工学研究院・准教授)(研究期間:2025年度~2026年度)
  • 国書データベースとそのテキストデータを活用した教材作成とLODの構築 -学校での授業実践と国際連携を通して-
    研究代表者:大井 将生(同志社大学 文化情報学部・准教授)(研究期間:2025年度~2026年度)

これまでに実施した共同研究

これまでに実施した共同研究をご紹介します。

萌芽研究(2024年度~)

  • 歌人人物情報データの作成
    研究代表者:菊池 信彦(国文学研究資料館・准教授)(研究期間:2024年度)
  • 生成AIを活用した歴史・国語の教育・研究実践手法の開発
    研究代表者:菊池 信彦(国文学研究資料館・准教授)(研究期間:2024年度)
    重点課題研究に移行
  • 地理空間データの付与による『源氏物語』デジタルデータの拡張
    研究代表者:竹内 綾乃(国文学研究資料館・特任助教)(研究期間:2024年度)
    共同研究に移行

共同研究(2024年度~)

  • 近世期資料のマテリアル分析に関する資料調査ならびに研究
    研究代表者:大和 あすか(国立文化財機構 東京文化財研究所・アソシエイトフェロー )(研究期間:2024年度)
    センターが主導して行う「サブプロジェクト」に移行

NW事業発展型研究(2024年度~)

  • 古典籍画像に基づくくずし字認識AIの改良およびICT活用教育ツールへの適用
    研究代表者:早坂 太一(豊田工業高等専門学校・教授)(研究期間:2024年度)
    重点課題研究に移行

その他

  • 古典籍画像データを利用したTEI/XMLデータ作成
    研究代表者:菊池 信彦(国文学研究資料館・准教授)(研究期間:2023年度~2024年度)※NIIユースケース創出事業
    センターが主導して行う「サブプロジェクト」に移行

国文研プロジェクト型共同研究の公募情報

2025(令和7)年度 共同研究の公募について ※募集終了※

国文学研究資料館古典籍データ駆動研究センターにおいては、大規模学術フロンティア促進事業「データ駆動による課題解決型人文学の創成」の趣旨に即して、国文研プロジェクト型共同研究を実施しています。
ついては、令和7(2025)年度に新規実施する共同研究(重点課題研究)を募集します。
〇応募締切 ※募集終了※
令和7(2025)年3月10日(月) 17時必着
〇募集要項等
募集要項
研究計画書(重点) 様式1
研究計画書(重点) 様式2