国文研主導共同研究

【総合書物学 - Comprehensive Bibliographical Studies】

書誌学・文献学の再構築 Towards a Restructuring of Bibliography and Philology

研究期間:平成27(2015)年4月~平成32(2020)年3月

研究代表者:谷川 惠一(国文学研究資料館 研究部 教授)
Representative Researcher : TANIKAWA Keiichi (Professor, Research Department, National Institute of Japanese Literature)

    書物は日本の文化資源の基盤を構成する重要な対象であるにもかかわらず、これまで書物に焦点を当ててきたのは、書誌学や文献学などの補助学でしかなかった。つまり、ある特定の研究分野が、その対象とする書物を扱うために、またその限りにおいて書誌学や文献学を取り入れてきたことはあっても、書誌学や文献学が他の研究分野に従属しない独立した研究分野として存立したことはなかった。
    こうした日本の状況に対し、欧米諸国では異なった様相を見せている。19世紀半ば以降、文学研究はもとより言語学・人類学・宗教学などの興隆とともにあった文献学(Philology)は、20世紀の半ば過ぎに人文学の研究の表舞台からいったん姿を消したが、なんとか生き延びた書誌学は、社会学などと連携した新たな展開を見せている。20世紀の末からは社会史や文学史などを中心に書物や読書を対象とする研究も活溌に行われるようになってきていることに加え、Philologyという研究領域に新たな光を当てようとする試みも起こってきている。
    本研究は、こうした動向を参照しながら、日本における書誌学と文献学のあり方の歴史的な再検討を通して、補助学ではない新たな研究分野として、日本の人文学の中に総合書物学を構築することを目指している。

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日本古典籍の比較書誌学的研究

研究期間:平成29(2017)年4月~平成32(2020)年3月

研究代表者:落合 博志(国文学研究資料館 研究部 教授)
Representative Researcher :OCHIAI Hiroshi (Professor, Research Department, National Institute of Japanese Literature)

    研究代表者は平成26~29年度に、「日本古典籍の書誌概念と書誌用語の国際化」において日本古典籍の書誌概念と用語の整理検討を行い、併せて主要な書誌用語の英訳を行った。
    本研究はその成果を踏まえ、日本の古典籍を国際的な観点から位置付けることにより、世界の書物史における特色を明らかにすることを目的とする。
    そのため、日本の古典籍について更に調査と分析を進めるとともに、長い歴史を持ち書誌学的研究の蓄積も多い中国やヨーロッパ等の書物と比較しつつ、日本の古典籍の特性やその背景などを解明することを目指す。
    日本の古典籍についてはこれまで個別の詳細な研究は積み重ねられてきたものの、他の国や地域の書物との比較研究はさほど行われていない。本研究により、世界にも稀な伝存数と多様性を持つ日本の古典籍を世界的視野から位置付け直し、その文化遺産としての価値を書誌研究の面から明らかにすることが期待される。

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青少年に向けた古典籍インターフェースの開発 Development of an Interface for Young Students and Pre-modern Japanese Texts

研究期間:平成27(2015)年4月~平成30(2018)年3月終了

研究代表者:小山 順子(国文学研究資料館 研究部 准教授)
Representative Researcher : KOYAMA Junko (Associate Professor, Research Department, National Institute of Japanese Literature)

    本共同研究は、主に若年層に向けて、古典籍の普及・啓蒙活動をどのように行ってゆくかの方法を模索するとともに、古典籍DBや画像を用いた方法・コンテンツの開発を目指して推進するものである。
    これまで古典教育は、中学校から始まり、高等学校で本格的に学ぶものであった。そのため、若年層への古典教育活動は、中学校・高等学校を中心として構想されてきた。しかし、2008年度『学習指導要領』に「伝統的な言語文化に関する事項」が新設され、2011年から小学校の国語教科書に古典を題材とする教材が取り入れられている。こうした小学校における古典教育の開始は、現在、縮小の一途を辿っている人文学研究、および国文学研究の将来を考える上で、チャンスとも言いうるものである。
    具体的には、まず「初中等学校における古典教育」研究会を開催している。現在、主に大学教員が取り組んでいる古典の初学教育やアクティブ・ラーニングの実践報告や講演を通じて、これまで共有されることの乏しかった問題意識や課題を討議し、共有する場を設け、今後の古典初学教育に関する議論の材料を提供する。
    また、研究会と表裏をなす取り組みとして、小学校~高等学校の生徒に対する授業やミニ講義を行う。研究会で共有・議論した課題の実践として、こうした授業やミニ講義を活用するとともに、初学教育ないし普及・啓蒙活動の一環として行う。授業・ミニ講義では、古典籍DBや画像を利用してゆく。
    もう一つは、マンガや映像作品を通じての古典教育を考察するということである。マンガや映像作品は、現代において、日本文化の発信として多大な影響力を持つ。マンガ・映像作品が、多くの人々にとって古典文学への入口となっている現状を認識・把握することで、より広い対象にアピールしてゆく方法論やコンテンツを構築できることが期待される。

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アジアの中の日本古典籍-医学・理学・農学書を中心として- Japanese Pre-modern Texts within a Broader Asian Context: A Closer Look at Medical, Scientific, and Agricultural Manuals

研究期間:平成26(2014)年4月~平成29(2017)年3月終了

研究代表者:陳 捷(国文学研究資料館 研究部 教授)
Representative Researcher : CHEN Jie (Professor, Research Department, National Institute of Japanese Literature)

    日本の古典籍は中国、朝鮮半島の文化を受け入れながら誕生し、その後も中国・韓国などとの文化接触によってさまざまな発展・変化を重ねてきた。そのため、アジアの書物文化に対する理解は日本古典籍の特質を把握する際において大変重要なことだと思われる。しかしながら、近代以降の学問の細分化により、同時代・同分野の古典籍でさえも著者の国・地域により異なる学科の研究対象になってしまい、それによって、アジアの書物文化の関係性の中において認識すべき重要な事実が見逃されてしまうおそれがあり、古典籍研究の進展にとって大きな障碍となっている。
    第一期として、日本古典籍の重要な分野であり、しかも現代の社会生活にも密接な関係をもつ医学・理学・農学書に焦点を合わせ、中国・韓国・琉球・ベトナムなどの書物文化と比較しながら、その成立・流通・享受などの過程におけるさまざまな問題を考察し、内容と形態の両方から日本の医学・理学・農学書の特徴について再検討を行う。

Pre-modern Japanese books were influenced by the cultures of China and the Korean Peninsula and subsequently continued to develop and evolve through further contact with the cultures of those and other countries. For this reason, an understanding of Asian literary culture is extremely important when trying to gain a picture of the characteristics of pre-modern Japanese books. That being said, the fragmentation of scholarship in modern times has resulted in a situation where pre-modern books, even those of the same area and in the same field, have become subjects for research by different departments depending on the country or region of origin of the authors, presenting the risk of important facts that should be recognized in relationships with Asian literary cultures being overlooked and this represents a major impediment to the development of research into pre-modern books.
During the first phase of the project, with the focus on texts on medicine, physical sciences and agriculture that are not only important fields covered by pre-modern Japanese books, but also bear a close relationship with life in modern society, the literary cultures of countries and regions such as China, Korea, the Ryukyu Islands and Vietnam will be compared and various issues arising in processes including their formation, circulation and acceptance considered after which the unique features of Japanese texts on medicine, physical sciences and agriculture will be reviewed from the perspectives of content and form.

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日本古典籍の書誌概念と書誌用語の国際化 Internationalization of Bibliographical Concepts and Terminology relating to Pre-modern Japanese Texts

研究期間:平成26(2014)年4月~平成29(2017)年3月終了

研究代表者:落合 博志(国文学研究資料館 研究部 教授)
Representative Researcher : OCHIAI Hiroshi (Professor, Research Department, National Institute of Japanese Literature)

    本研究は、日本の古典籍に関する従来の研究成果を踏まえ、特に書誌概念と書誌用語について実際の資料に即して再検討し、合理的で汎用性のある書誌概念と書誌用語を制定することによって、日本の古典籍の世界への発信に向けて、古典籍の利用環境の国際的な整備を促進することを目的とする。
    日本の古典籍については、これまで様々な研究が重ねられてきたが、それらの間にはしばしば概念や用語の不統一と混乱が見られ、考察の不十分な点もなお少なくない。広範なジャンルの古典籍を対象とする画像データベースの構築に当たり、学問分野の違いを超えた統一的な用語の制定は必須であり、それとともに、概念や用語の国際化のために、洋書や漢籍の書誌との整合性も考慮する必要がある。日本語の書誌概念や書誌用語が曖昧さと不統一性を抱えていては、正確な外国語訳もありえないことから、現状における混乱を収拾し、国際化に備えた基盤作りを行うことを期して、本研究を構想した。
    具体的には、日本古典籍の書誌用語について、特に問題の多い事項を優先的に取り上げて従来の諸説を比較し、例えば「奥書」「識語」のように人により定義・用法が異なる場合や、「列帖裝」と「綴葉裝」のように同じ書誌事象に対して複数の用語が並存している場合、どのような定義・用法、用語が適切かを検討する。また同時に、書物の形態的構成要素と内容的構成要素が十分区別されていないなどの現状を踏まえ、書誌概念の体系を考え直す。
    最終的な目標として、検討の結果をまとめた『標準版 日本古典籍書誌用語集』を作成し、併せて、主要な書誌用語について英語による解説を掲載する。そのために、第二年度の前半を目処に叩き台を作成し、その後各分野の専門家や古典籍調査の経験の深い識者等を招いて意見を聞き、改良を加える形で研究を進めて行く。日本語による書誌概念・書誌用語の定義及び解説の整備と並行して、英文解説の準備を行う。

During this project, based on the results of research to date on pre-modern Japanese books, reviews matched to actual materials will be conducted with particular emphasis on an overview of bibliography and bibliographical terminology to establish a rational and general-purpose bibliographical glossary with the aim of promoting the international organization of an environment for the use of pre-modern Japanese books in preparation for their international dissemination.
Although a wide range of research undertakings into pre-modern Japanese books has been conducted, a lack of uniformity in overviews or terminologies between such undertakings is frequently observed and it is not uncommon to see insufficient consideration of certain points. In building an image database that will comprise pre-modern books from a broad diversity of genres, it will be essential to establish uniform terminology that will go beyond differences in academic fields and also to consider conformity with bibliographies of western and Chinese books, for example, in order to internationalize overviews and terminologies. Since vagueness and lack of uniformity in Japanese bibliographic overviews and terminologies will make it impossible to realize accurate translations into foreign languages, this project was conceived in the hope of identifying and dispelling points of confusion in the current situation to create a foundation in preparation for internationalization.
In concrete terms, items of bibliographical terminology that are particularly problematic will be identified on a priority basis and compared to existing views and opinions; for example, in cases where definitions of and terminology for terms such as "Postscript" or "Preface" differ depending on the author, or multiple terms exist for the same bibliographical phenomena such as "Retchoso book binding" or "Testuyoso book binding," consideration will be given to appropriate definitions, methods of use and terminology. At the same time, bibliographical overview architecture will be reconsidered in cases where, for example, structural elements of the form and content of books are not properly segregated.
The final goal will be to gather the results of studies and create a "Bibliographical Terminology for Pre-modern Japanese Books" and, at the same time, include explanations of the main bibliographical terms in English and Chinese as appendices. To achieve this goal, a tentative plan will be formulated with sights set on the second year of the project and, subsequently, persons such as specialists and learned experts with extensive experience in investigations into pre-modern books will be invited to present their opinions so that improvements can be made as the research advances.

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日本古典籍コードの国際標準化 International Standardization of Codes for Pre-modern Japanese Texts

研究期間:平成26(2014)年4月~平成29(2017)年3月終了

研究代表者:山本 和明(国文学研究資料館 古典籍共同研究事業センター 特任教授)
Representative Researcher : YAMAMOTO Kazuaki (Specially appointed Professor, Center for Collaborative Research on Pre-modern Texts, National Institute of Japanese Literature)

    プロジェクト「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」を推進するにあたり、重視すべきは、いかに日本古典籍の画像データを活用してもらうか、またその活用実績が可視化されることにより、さらなる研究動向を生み出すかという点にある。研究者が古典籍を用いた場合、所蔵先を明示したとしても、その資料に他の研究者がたどり着くのが困難であった。しかし、今回のプロジェクトでは画像が提供される。従って、どのような手立てを講ずるべきかは、検討すべき課題であろう。
    今回、本研究では具体的に、簡易でわかりやすい典籍についてのコード、また画像コードを提供することが利用者の利便に直結するものであると考えた。かつ、さらに関連する事柄の画像を、そのコードを用いて検索してゆくことができれば、活用の可能性は大きく広がってゆくと構想した。利用者は居ながらにして、論文等に用いられている資料の確認ができるとともに、関連する書物を次々に視野に納めてゆけるのである。
    また、他分野の研究者とも協働し研究が進められてゆく中で、コードを見るだけでも本の所在・性格を知ることができれば、議論・検討を円滑に進めることが可能となり、成果のすみやかな公開につながる。また公開時に、画像コードを示すことで直接資料にアクセスすることが可能となれば、昨今問題となっている画像の取り違えといった初歩的なミスは起こりえない。
    現在用いられている "文庫コード-請求記号" はユニークに特定することが可能ではあるが、上述のような機能を果たすために、今後も有効であるのか。どのようなコードが、活用の可能性を最大限に引き出せるのか。また、国際標準として通用するのか。本共同研究では、それを探り、実用化と国際的な標準化にむけての検討を研究組織メンバーのみにとどまらず協議していきたい。
    国文研研究者と、図書館司書資格を有するセンター職員が互いの経験を生かして主としておこなう。このことは文学分野と図書館情報学分野という異分野融合的研究の試みの一つと位置づけることができよう。

In promoting the "Project to Build an International Collaborative Research Network for Pre-modern Japanese Texts," the focus must be on how pre-modern Japanese book image data should be used and how to create a trend for further research through visualization of the results of such usage. In the past, when researchers used pre-modern books, even in cases where the location where such books were stored was cited, it was difficult for other researchers to actually track down the materials. However, this project will make images of such books available and, therefore, the issue of what kind of methods should be employed needs to be considered.
In concrete terms, it was considered that the provision of codes or image codes for pre-modern books that were simple and easy to understand would make the database convenient for its users. Moreover, it was conceived that the ability to use these codes to conduct additional searches for images of related matters would further broaden the potential for usage. This project will make it possible for users to not only check materials used as reference for undertakings such as theses, but also broaden the scope to other related books.
In addition, in the process of conducting research in collaboration with researchers in other fields, the ability to find the location and nature of books by simply checking codes will promote smooth discussions and studies, leading to the speedy publication of results. Furthermore, when results are published, the ability to enable direct access to materials simply by showing image codes will eliminate the possibility of making errors that have presented problems in the past such as acquiring the wrong image.
While the "Library code call number" system currently in use enables unique identification of materials, will it be effective in the future to realize the functions outlined above? What kinds of code will achieve the greatest usage potential? Moreover, will such codes be compatible with international standards? During collaborative research conducted on this project, these issues will be closely examined, and studies aimed at realizing practicality and international standardization will be discussed, not limited only by members of the research organizations involved.
Researchers of Japanese literature and section staff of the center qualified as librarians take a central role in applying their respective experiences to the project. The project can, therefore, be ranked as an experiment in transdisciplinary research involving the different fields of literature and library and information science.

【研究報告】
共同研究「日本古典籍コードの国際標準化」成果報告書(2014年度)
山本和明編 (PDF形式:2,788KB)
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【書物の文化学的研究 - Cultural Research into Books】

表記の文化学-ひらがなとカタカナ- A Cultural Study of Writing: Hiragana and Katakana

研究期間:平成26(2014)年4月~平成29(2017)年3月終了

研究代表者:入口 敦志(国文学研究資料館 研究部 准教授)
Representative Researcher : IRIGUCHI Atsushi (Associate Professor, Research Department, National Institute of Japanese Literature)

    現代の文章表現においては、主にひらがなを使用し、外来語などをカタカナで表記する。それぞれ、役割を分担していると言える。しかし、歴史的典籍においては、その表記は単に役割で使い分けられていたわけではない。例えば、『平家物語』にはひらがな本とカタカナ本が存在する。内容に関しては同じである。つまり、内容の伝達という事から言えば、どちらも同じと言える。しかし、書物として見た場合、どう表記しているかで書物の位相が異なる。書く者、読む者、所有する者の身分や格式が反映していると考えられる。表記される文字種は、歴史的に見ればその文化的役割は大きく異なっていた。
    電子化が進む中、メディアとしての書物の終焉が言及されることも多くなった。しかし、上記のとおり、歴史的典籍は内容を伝えるだけの単なるメディアではなく、そのもの自体も文化的役割を担っていたのである。そのことが忘却されつつある今、もう一度日本の歴史的典籍を表記の面から見直すことは、喫緊の課題であろう。
    本研究では、主に医学書や本草書などの科学分野の書物を採り上げ、「カタカナ(漢字)」と「ひらがな」とがどう使い分けられているかを分析する。大量の画像データの分析を通して、内容の高度さや実用性、また、著者や所蔵者の身分、造本や体裁との関係など、モノとしての書物と表記の問題を多角的に考察する。
    また、国際的な観点を導入のため、韓国における漢字とハングルの問題、中国における漢字とそれ以外の民族文字との問題など、東アジアにおける表記の問題をも考察対象とし、日本語との対象研究を試みる。

Modern written expression uses mainly Hiragana with Katakana principally used to write words of foreign origin, thus, the role of each type of notation can be seen as clearly delineated. However, use of these notations is not so simply delineated in pre-modern Japanese books. For example, versions of the "Heike Monogatari (Tales of Heike)" written in Hiragana and versions written in Katakana exist, although the content remains the same. In other words, it can be said that both versions are identical in terms of the conveyance of content. However, when looking at both versions as books, the book ranking differs depending on the expressive notation used. It can be said that this difference reflect the social standing or status of their authors, readers and owners. Looking at the matter from the historical perspective, their cultural role differed widely depending on the types of characters used.
It has often been said that advancing digitization heralds the demise of books as media. However, as touched on above, rather than simply fulfilling the role of media the purpose of which is to convey content, pre-modern books themselves fulfill cultural roles. In these days when this aspect is fading in our memories, surely the review of pre-modern Japanese books from the perspective of their expressive notations is an exigent matter.
During this research, books in the field of sciences, particularly books on medicinal herbs and illustrated books will be examined and the different uses of "Hiragana" and "Katakana (or Kanji)" analyzed. Through analysis of a vast number of image data, the diversity of books as objects and the problems of expressive notations will be studied in relation with the sophistication and practicality of the content as well as elements such as the social status of persons such as authors and owners, book bindings and styles.

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