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[No. 68 トピックス]福島県浪江町と当館との「学術交流・協力に関する基本協定」締結

2025年10月20日、福島県双葉郡浪江町と協定締結

2025年10月20日、福島県双葉郡浪江町と当館との間で「学術交流・協力に関する基本協定」が締結されました。浪江町は東京電力福島第一原子力発電所事故のため、現在でも町域の広い範囲で帰還困難区域が設定されている自治体です。当館では、人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト「横断的・融合的地域文化研究の領域展開:新たな社会の創発を目指して」国文研ユニット「人口減少地域におけるアーカイブズと歴史文化の再構築」(2022年度~ 2027年度(予定))において、浪江町の歴史・文化の継承のため、歴史資料の救出・保全を同町の住民と協働で行ってきました。それらの成果を年四回の「浪江を語ろう!」という住民と双方向で歴史・文化を語る会合を開催し、また町内の古文書に関心を持ってもらうため、西村慎太郎・三原由起子・西口正隆・山田拓実編『古文書解読事始め―福島県浪江町の古文書で学ぶくずし字入門―』(蕃山房、2025年)を刊行しました。

今回の基本協定では、文化財・歴史資料の救出・保全、古文書の当館データベースからの画像公開などを行い、同町の住民皆さんと協働して歴史・文化の継承を推進したいと思います。現在は帰還困難区域の 2文書群の保全を進めていますので、「浪江を語ろう!」で成果を住民と共有しながら新しい歴史像を構築していきたいと考えてます。

最後に、今回の基本協定締結に当たって、吉田栄光町長をはじめとして、生涯学習課の皆さんには大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。