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[No. 67 トピックス]総合研究大学院大学日本文学研究コースの近況

■伊藤美幸さんの学位取得

3月24日(月)、令和6年度春季学位記授与式が行われ、伊藤美幸さんが博士(文学)の学位を授与されました。おめでとうございます。ご本人からのお言葉を紹介します。

左から齋藤教授、木越教授、伊藤さん 左から齋藤教授、木越教授、伊藤さん

伊藤美幸さん(課程博士)
このたび、無事に学位を取得することができ大変嬉しく思っております。主任指導教員の木越俊介教授をはじめ、これまでご指導いただきました先生方に心から感謝いたします。
振り返れば、博士課程に在籍していた5年間はあっという間でしたが、豊富な古典籍を閲覧できる国文学研究資料館の環境で学べたことは、私にとって非常に意味のある時間となりました。
これまで得た知見や経験を大切にし、今後も研鑽を積んでいきたいと思います。ありがとうございました。

■新入生懇談会を開催しました

日本古典籍などを展観する様子 日本古典籍などを展観する様子

4 月 18 日(金)、当コースでは今年度1名の新入生を迎えて、在学生・教員と共に新入生懇談会を行いました。懇談会では、新入生・教員・在学生の自己紹介の後、当コースの教育研究プロジェクトの調査により収集した、研究において重要な原本を熟覧しました。新入生の研究分野でもある近代作家の草稿をはじめ、様々な資料や日本古典籍について、それぞれを専門領域とする在学生と教員が解説を担当し、知見を深め合いました。
続いて新入生の研究展望や教員の研究生活などを語り合い、親睦を深めました。

当コースは、国文学研究資料館の豊かな文献資料や、研究ネットワークを存分に活用できる点が大きなメリットです。
今年度入学された新入生も、学位取得に向けて多くの文献資料に出会い、自身の研究手法を開拓して、充実した学生生活を送られることを願っています。

■2024 年度特別講義 渡辺浩一 教授 「アーカイブズ史から環境史へ -松江漁師仲間記録と奥出雲のたたら製鉄-」開催

渡辺 浩一 教授 渡辺 浩一 教授

2025 年 3 月 19 日( 水 )、国文学研究資料館にて令和6年度特別講義を対面とオンラインのハイブリッド形式で開催しました。

講師を務めた渡辺教授は、3月末で定年退職を迎えることから今回が最終講義となり、館内外から多くの申し込みがありました。
渡辺教授は「アーカイブズ史から環境史へ-松江漁師仲間記録と奥出雲のたたら製鉄-」のテーマで、松江漁師仲間が書いた「松江湖漁場由来記」を都市社会史と環境史を交えて紹介しました。
18~19世紀における漁業権を巡る様々な有り様を説明した後、たたら製鉄の廃土が漁業に与えた影響等を論じ、多様な歴史主体や研究分野の連関の必要性を述べました。
会場には、渡辺教授と長年にわたって親交のあった関係者が集まり、研究の歩みを熱心に聞き入っていました。
講義後には多くの質疑応答があり、盛況のうちに終了しました。