牛店雑談うしやぞうだん 安愚楽鍋あぐらなべ

仮名垣魯文作。牛鍋屋に集う人々の描写を通して、急激な開化による混迷した世相を風刺する。江戸時代以来の戯作(滑稽本など)の方法・様式によった明治期戯作の代表的作品。

著者 仮名垣魯文かながきろぶん
年代 明治4年(1871)
分類 明治期戯作

「戯作」は、江戸時代後期以降の談義本・滑稽本・洒落本・黄表紙・合巻、また読本・人情本などを指します。明治以後、江戸時代からの戯作の方法・様式で、題材を新時代に取った作品が現れました。急激な開化による混迷した世相を風刺する仮名垣魯文の『安愚楽鍋』・万亭応賀の『青楼半化通』や、魯文の『高橋阿伝夜叉譚』などがあります。

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