春色梅児誉美
為永春水(狂訓亭主人)作の人情本。柳川重信画。天保三年(1832)-四年(1833)刊。中本四編一二冊。丹次郎をめぐる女性たちの恋情を描いた、春水人情本の代表作。
著者 | 為永春水(狂訓亭主人) 作、柳川重信 画 |
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年代 | 天保3-4年(1832-33) |
分類 |
小説(人情本)
人情本は、女性を対象に、会話を多用しつつ芝居や恋愛を描いた中本型の風俗小説のこと。嚆矢は、文政2年(1819)に刊行された十返舎一九『清談峰初花』と滝亭鯉丈『明烏後正夢』で、天保期(1830‐44)にピークを迎え、明治初期まで続きました。主要作家は、人情本の元祖を自認した為永春水、『春色梅児誉美』四編(天保3‐4年刊)はその代表作です。 各年代における小説の変遷 |
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