浮世風呂
式亭三馬作の滑稽本。北川美丸・歌川国直画。文化六年(1809)-一〇年(1813)刊。中本四編九冊。角書「諢話」。銭湯での会話を通して、世間話や風俗を活写する。
著者 | 式亭三馬・北川美丸 作、歌川国直 画 |
---|---|
年代 | 文化6-10年(1809-13)刊 |
分類 |
小説(滑稽本)
滑稽本は、庶民生活の中の大衆的な笑いを描いた中本型の小説類のこと。嚆矢は、享和2年(1802)に刊行された十返舎一九の『東海道中膝栗毛』初編で、化政期(1804~30)を頂点とします。『膝栗毛』とともに、式亭三馬の『浮世風呂』四編(文化6年~同10年刊)が高名です。会話体を効果的に利用して、寛政の改革以前とは異質の、新しい〈笑い〉をもたらしました。 各年代における小説の変遷 |
ウインドウを閉じる