東海道中膝栗毛とうかいどうちゅうひざくりげ

十返舎一九(じっぺんしゃいっく)作・画の滑稽本(こっけいぼん)。正編(『東海道中膝栗毛』)は中本(ちゅうほん)八編一八冊、享和(きょうわ)二年(1802)-文化六年(1809)刊。続編(『続膝栗毛』)は中本一二編二五冊、文化七年(1810)-文政(ぶんせい)五年(1822)刊。()次郎(じろ)兵衛(べえ)()()(はち)による道中記。

著者 十返舎一九じっぺんしゃいっく 作、一九いっくほか 画
年代 享和2年(1802)から文化6年(1809)刊
分類 小説(滑稽本)

滑稽本は、庶民生活の中の大衆的な笑いを描いた中本型の小説類のこと。嚆矢は、享和2年(1802)に刊行された十返舎一九の『東海道中膝栗毛』初編で、化政期(1804~30)を頂点とします。『膝栗毛』とともに、式亭三馬の『浮世風呂』四編(文化6年~同10年刊)が高名です。会話体を効果的に利用して、寛政の改革以前とは異質の、新しい〈笑い〉をもたらしました。

各年代における小説の変遷
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