志濃夫廼舎歌集しのぶのやかしゅう

橘曙覧(たちばなあけみ)の家集。子の井手(いで)(いま)(しげ)編。明治一一年(1878)刊。大本(おおほん)五巻四冊。近藤芳樹(こんどうよしき)序。全八六〇首。「楽しみは妻子(めこ)むつまじくうち(つど)ひ頭並べて物を喰ふ時」などで知られる「独楽吟(どくらくぎん)」は、「春明艸(はるあけぐさ)」(第三集)所収。

著者 橘曙覧たちばなあけみ 作、井手今滋いでいましげ
年代 明治11年(1878)刊
分類 和歌・和学

小沢蘆庵に私淑した香川景樹が「しらべの説」を主唱して和歌の革新を進め、桂園派は全国を席捲します。その流れは幕末の八田知紀を経て高崎正風へと継承され、明治の御歌所へと展開しました。そうした全国的な動きとは別に、良寛(越後新潟)や橘曙覧(越前福井)・大隈言道(筑前福岡)らの地方歌人、野村望東尼・大田垣蓮月などの女流歌人も独自の地歩を築きました。

各年代における和歌・和学の変遷
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