当世下手談義いまようへただんぎ

静観房好阿作の談義本。半紙本五巻五冊に七話を収める。江戸の俗間の諸相を描いて、談義本流行の端緒となった。

著者 静観房好阿じょうかんぼうこうあ
年代 宝暦2年(1752)
分類 小説(談義本)

談義本は、宝暦に始まる半紙本仕立ての読み物(3冊から5冊)。淵源は正徳・享保期(1711‐36)の増穂残口や佚斎樗山の教訓色の濃い作品群で、諷諫を主に当世の風俗を滑稽な表現によって描きました。旧来の文学史では「滑稽本」に括られていましたが、近年は「談義本」の名称が確立、平賀源内の『根南志具佐』などが代表作です。

各年代における小説の変遷
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