雨月物語うげつものがたり

上田秋成うえだあきなり作の読本。桂眉仙画。明和五年(1768)成立。半紙本五巻五冊。奇談怪異を旨とした九話の短編からなる。

著者 上田秋成うえだあきなり剪枝畸人せんしきじん) 作、桂眉仙かつらびせん
年代 明和5年(1768)成立
分類 小説(前期読本)

読本は、寛延(1748~51)頃から幕末にかけて、中国白話小説を翻案して趣向とし、勧善懲悪・因果応報の内容を雅俗折衷の和漢混淆文で綴った小説群のこと。「初期読本」(前期読本・上方読本)と「後期読本」(江戸読本)に分けられます。初期読本の嚆矢は寛延2年(1749)刊の都賀庭鐘『英草紙』、代表作は上田秋成の『雨月物語』です(基本型は半紙本5冊)。

各年代における小説の変遷
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