新花しんはなつみ

与謝蕪村の俳文集。松村月渓跋・画。其角の『花摘』に倣い、亡母追善のために企図、一三五の発句と回想記一〇余章を収める。

著者 与謝蕪村よさぶそん 著、松村月渓まつむらげっけい
年代 天明4年(1784)
分類 俳諧

享保期(1716~36)における江戸座の組織化や美濃派の拡大を経て、徐々に芭蕉復古の機運が醸成されます。安永・天明期(1772~79)になると、与謝蕪村(京)・加藤暁台(名古屋)らが登場して天明俳諧(中興俳諧)が開花、文人趣味に基づいた唯美的世界を示しました。絵師でもあった蕪村は、文人画だけでなく、『奥の細道画巻(ほそみちえまき)』など俳画(はいが)にも大きな足跡を遺しました。

各年代における俳諧の変遷
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