源氏物語玉げんじものがたりたま小櫛おぐし

本居宣長による『源氏物語』の注釈書。寛政八年(1796)の成立。大本九巻九冊。総論では、高名な「物のあはれを知る」説を展開している。

著者 本居宣長もとおりのりなが
年代 寛政8年(1796)成立
分類 和歌・和学

堂上歌壇最後の領袖は冷泉為村で、江戸の武家方をはじめ各地に門人を抱えましたが、その為村に破門された小沢蘆庵は「ただこと歌」を提唱、心情を平易なことばで詠うことこそ大切だと主張しました。賀茂真淵・本居宣長が登場して国学も大きく進展、「もののあはれを知る」(『源氏物語玉の小櫛』ほか)説は、中世以来の教戒的文学観から文学を解放した画期的なものでした。

各年代における和歌・和学の変遷
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