六帖詠草ろくじょうえいそう

小沢廬(おざわろ)(あん)家集(かしゅう)。自撰。文化(ぶんか)八年(1811)刊。大本(おおほん)七巻七冊。四季・恋・(ぞう)()()てに一九七四首を収め、清逸(せいいつ)たる詠風をよく伝えている。

著者 小沢蘆庵おざわろあん
年代 文化8年(1811)刊
分類 和歌・和学

堂上歌壇最後の領袖は冷泉為村で、江戸の武家方をはじめ各地に門人を抱えましたが、その為村に破門された小沢蘆庵は「ただこと歌」を提唱、心情を平易なことばで詠うことこそ大切だと主張しました。賀茂真淵・本居宣長が登場して国学も大きく進展、「もののあはれを知る」(『源氏物語玉の小櫛』ほか)説は、中世以来の教戒的文学観から文学を解放した画期的なものでした。

各年代における和歌・和学の変遷
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