• 唐詩選国字解 文化11年(1814)刊(後修本) 半紙本4冊 江戸小林新兵衛版

    文化11年(1814)刊((こう)(しゅう)(ぼん)) 半紙本4冊 江戸小林(こばやし)新兵衛(しんべえ)(はん)

唐詩選国字解とうしせんこくじかい

(みん)()攀龍(はんりょう)原撰、伝服部(はっとり)南郭(なんかく)述・(はやし)元圭(げんけい)録。天明(てんめい)二年(1782)刊。半紙本(はんしぼん)七巻四冊。南郭門に林元圭なる人物は確認されないことから、宇野(うの)東山(とうざん)の唐詩選国字訳書に版元(はんもと)嵩山房(すうざんぼう)が手を加えて南郭の講義録として刊行したものと見られている。

著者 服部南郭はっとりなんかく 著、門人 補編
年代 天明(てんめい)2年(1782)刊
分類 漢詩・漢学

正徳・享保期(1711~36)には、江戸に荻生徂徠が出て独自の儒学説(徂徠学)を展開、その門流(古文辞派)の中には、服部南郭など詩文を専修する詩人が輩出して、漢学の儒学からの分離が進みました。やがて江戸に山本北山が登場し、古文辞派による擬古主義を痛烈に批判、自己の真情と目前の景を率直に詠うべきだと主張して、詩壇は唐詩風から宋詩風へと転換します。

各年代における漢詩・漢学の変遷
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