国性爺合戦こくせんやかっせん

近松門左衛門作の時代物浄瑠璃。全五段。正徳五年十一月、大坂竹本座初演。中国明の忠臣鄭芝龍の子和藤内(国性爺)が明朝の再興を図るストーリー。

著者 近松門左衛門 ちかまつもんざえもん
年代 正徳5年(1715)
分類 演劇(近松)

古浄瑠璃の時代を経て元禄期(1688‐1704)が近づくと、近松門左衛門が登場します。想像力溢れる時代物(『世継曾我』『国性爺合戦』)、人間の生の悲しさを情感豊かに描いた世話物(『曾根崎心中』『心中天の網島』)など、多くの浄瑠璃を遺しました。実とも虚とも言い切れない微妙な表現こそ初めて人を感動させられるという「虚実皮膜論」(『難波土産』)も有名です。

各年代における演劇の変遷
ウインドウを閉じる