去来抄
向井去来の俳論書。宝永元年(1704)頃成。安永四年(1775)刊。「先師評」「同門評」「故実」「修行」の四部より成るが、刊本は「故実」を欠く。蕉風の精神を伝えて貴重。
著者 | 向井去来 著 |
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年代 | 宝永元年(1704)頃 |
分類 |
俳諧(芭蕉)
貞門・談林を経験した松尾芭蕉は、貞享元年(1684)、41歳で蕉風に開眼(『冬の日』)、以後は旅を続けながら句境を深めてゆきます(『笈の小文』ほか)。元禄期(1688‐1704)には「不易流行」を提唱(『おくのほそ道』/枡型本)、俳風は一段と円熟味を増し最晩年には「軽み」を主唱しました。主要門人は向井去来・野沢凡兆ほか(蕉門の撰集はおおむね半紙本)。 各年代における俳諧の変遷 |
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