おい小文こぶみ

松尾(まつお)芭蕉(ばしょう)の紀行文。(ほう)(えい)六年(1709)刊。(じょう)(きょう)四年(1687)年に江戸を出立、郷里の伊賀上野・吉野・須磨明石等をめぐり京に至る旅を記す。

著者 松尾芭蕉まつおばしょう 著、河合乙州かわいおとくに
年代 元禄元年(1688)
分類 俳諧(芭蕉)

貞門・談林を経験した松尾芭蕉は、貞享元年(1684)、41歳で蕉風に開眼(『冬の日』)、以後は旅を続けながら句境を深めてゆきます(『笈の小文』ほか)。元禄期(1688‐1704)には「不易流行」を提唱(『おくのほそ道』/枡型本)、俳風は一段と円熟味を増し最晩年には「軽み」を主唱しました。主要門人は向井去来・野沢凡兆ほか(蕉門の撰集はおおむね半紙本)。

各年代における俳諧の変遷
ウインドウを閉じる