挙白集きょはくしゅう

木下(きのした)長嘯子(ちょうしょうし)の歌文集。山本(しゅん)(しょう)等編。慶安(けいあん)三年(1650)刊。一〇巻(歌文各五巻)、大本(おおほん)八冊。自在な詠風で、文は芭蕉(ばしょう)にも影響を与えた。

著者 木下長嘨子きのしたちようしようし 作、打它公軌うだきんのりほか 編
年代 慶安(けいあん)2年(1649)刊
分類 和歌・和学

細川幽斎が没すると古今伝授は御所へと入り、後水尾院・霊元院が堂上歌壇を領導、これとは別に地下歌人たちも門流ごとに勢力を拡大させます。堂上・地下を問わず、二条派風の温雅な詠風が特徴ですが、木下長嘯子など異色の歌人も現れました。出版が普及して多くの古典に流布本が備わる一方で、契沖は古典研究に文献学の方法を持ち込んで大きな成果を挙げました。

各年代における和歌・和学の変遷
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