後水尾院御集ごみのおいんぎょしゅう

後水尾天皇の家集。鷗巣集とも。百を超える伝本があり、江戸時代において典範と仰がれた。代表的伝本は一四二六首を収める国立公文書館内閣文庫蔵本。

著者 後水尾院ごみのおいん
年代 延宝6年(1678)頃
分類 和歌・和学

細川幽斎が没すると古今伝授は御所へと入り、後水尾院・霊元院が堂上歌壇を領導、これとは別に地下歌人たちも門流ごとに勢力を拡大させます。堂上・地下を問わず、二条派風の温雅な詠風が特徴ですが、木下長嘯子など異色の歌人も現れました。出版が普及して多くの古典に流布本が備わる一方で、契沖は古典研究に文献学の方法を持ち込んで大きな成果を挙げました。

各年代における和歌・和学の変遷
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