古学先生詩文集こがくせんせいしぶんしゅう

古義学の創始者伊藤仁斎の詩文集。文集六巻・詩集二巻。仁斎十三回忌に長男の東涯によって刊行された。板木は天理図書館古義堂文庫に現存。

著者 伊藤仁斎いとうじんさい
年代 享保2年刊(1717)
分類 漢詩・漢学

儒者は、人倫道徳を重んじて現実を尊重したので、漢詩文はあくまでも余技に過ぎませんでしたが、他方、隠者石川丈山と日蓮宗僧侶元政は、儒学と切り離して詩文を深く修めました。貞享・元禄期(1684‐1704)になると、京に伊藤仁斎が登場し、人情を寛容に受け止める儒学説(仁斎学・古義学)を主唱、漢学を朱子学の道学主義から解放する緒を切り開きました。

各年代における漢詩・漢学の変遷
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