草山集そうざんしゅう

日蓮宗の僧元政(げんせい)の漢詩文集。延宝(えんぽう)二年(1674)刊。三〇巻目録一巻。詩情豊かな文三四八編と詩一〇四四首を収める。

著者 元政げんせい
年代 延宝(えんぽう)2年(1674)刊
分類 漢詩・漢学

儒者は、人倫道徳を重んじて現実を尊重したので、漢詩文はあくまでも余技に過ぎませんでしたが、他方、隠者石川丈山と日蓮宗僧侶元政は、儒学と切り離して詩文を深く修めました。貞享・元禄期(1684‐1704)になると、京に伊藤仁斎が登場し、人情を寛容に受け止める儒学説(仁斎学・古義学)を主唱、漢学を朱子学の道学主義から解放する緒を切り開きました。

各年代における漢詩・漢学の変遷
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