幸若歌謡集こうわかかようしゅう

室町時代後期に流行した芸能である幸若舞の詞章から歌謡を抜き出したもの。幸若舞曲は戦国時代の武将に愛好され、絵巻や屏風としても親しまれた。

著者
年代 室町時代後期
分類 幸若舞曲・説経

室町後期になると、物語に合わせて舞われた幸若舞(曲舞)や「ささら」という楽器に合わせて語られた説経節など「語り物」の芸能が流行します。幸若舞は『義経記』や『曾我物語』などに取材したものが多く、武将の間で人気を博しました。「山椒大夫」や「小栗判官」など新たな迫力のある物語を生み出した説経節は、民衆の心をとらえ、近世の浄瑠璃の源流となりました。

各年代における幸若舞曲・説経の変遷
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