舟弁慶ふなべんけい

謡曲(ようきょく)。能の五番目物。観世信光(かんぜのぶみつ)作。室町後期成立。『平家物語(へいけものがたり)』などに取材し、源義経(みなもとのよしつね)弁慶(べんけい)静御前(しずかごぜん)平知盛(たいらのとももり)を主たる登場人物として描く。

著者
年代 室町後期成立
分類 能・狂言

平安時代までの猿楽や田楽は演劇色を強め、専門の芸能集団(座)も現れ、有力な寺社に所属しました。大和猿楽四座のうち、結崎座に出た観阿弥・世阿弥親子は、能の台本である謡曲の作者として、また能役者としても優れ、能を芸術として大成します。一方、庶民的な喜劇である狂言は、社会風刺や権力批判を込めて口語で演じられ、やがて能と能の間に上演されるようになります。

各年代における能・狂言の変遷
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