道成寺縁起どうじょうじえんぎ

全二巻から成る縁起(えんぎ)絵巻(えまき)道成寺(どうじょうじ)の釣鐘の由来を説く。室町後期成立。道成寺説話は、謡曲『道成寺』等、その後の芸能・文学に影響を与えた。

著者
年代 室町後期成立
分類 説話・縁起

相次ぐ戦乱で後ろ盾を失った寺社は、自らの存続をかけて正当性を主張し、信仰を宣布するため、数多くの寺社縁起や宗派の祖師伝を制作しました。絵巻や掛け幅の絵伝に仕立てられ、時には民衆の前で披露されました。和歌山県の道成寺の縁起は、歌舞伎で知られる安珍・清姫の伝説を伝えています。絵巻を見せながら物語を語る「絵解き」は現在も道成寺で行われています。

各年代における説話・縁起の変遷
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