曾我物語そがものがたり

室町時代中期頃までに成立した軍記物語。曽我兄弟による仇討ちの物語で、その悲劇性が人々の心をとらえ、芸能や絵画などにも展開し、後世まで長く語り継がれた。

著者
年代 室町時代中期頃までに成立
分類 軍記物語

源義経の悲劇的な生涯を描いた『義経記』や、曾我兄弟の仇討ちを物語る『曾我物語』など、合戦の群像ではなく、個人の運命を描いた物語が作られます。悲劇の運命をたどった者への共感と鎮魂の思いの込められた「語り」を通して、人々に享受されました。「判官物」「曾我物」として、物語だけでなく芸能や絵画などにも展開し、後世まで長く語り継がれていきました。

各年代における軍記物語の変遷
ウインドウを閉じる