浦島太郎うらしまたろう

室町時代から江戸時代前期にかけて作られたお伽草子のひとつ。上代の浦島伝説によりながら、亀の報恩や浦島明神として祀られるなど中世的な変容をみせる。

著者
年代 室町時代から江戸時代前期
分類 御伽草子

室町時代から江戸前期にかけて、お伽草子と総称される短編の物語が数多く作られます。都市文化の発達に応じて、それまでの貴族の恋愛や英雄の活躍だけでなく、『浦島太郎』『文正草子』など庶民を主人公にしたものや、異類による合戦を描いたなどの物語が盛んに作られたのです。その多くは絵が付けられ、絵巻や奈良絵本として、さまざまな人々に愛好されました。

各年代における御伽草子の変遷
ウインドウを閉じる