宇治拾遺物語うじしゅういものがたり

一三世紀前半成立の説話集。編者は未詳。一九七話の説話が幅広く集められる。軽妙で巧みな語り口であり、説話文学の代表的作品。

著者 山沢与平やまざわよへい
年代 承久2年(1220)頃
分類 説話

中世は説話の時代と言われるほど、数多くの説話集が誕生します。新時代の到来は、地方や庶民の世界の話に新鮮な興味を呼び起こし、盗賊や大力の女の話など世俗の説話や「こぶ取り」などの民話を語る『宇治拾遺物語』が編まれました。戦乱の世で仏教信仰も高まるなか、通俗的な例話をもとに教理を巧みに説いた無住の『沙石集』などの仏教説話集も著述されました。

各年代における説話の変遷
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